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｢Aさん｣
『……』
｢Aさーんっ｣
『う…』
｢あー良かった。起きないかと思って心配したのよ｣
『……ここ…』
｢保健室。同じクラスの佐久間くんが運んでくれたの覚えてる？｣
『はい…』
｢さっき授業が終わったから様子を見に来てくれたのよ。体調はどう？｣
『多分大丈夫です…』
｢良かったわ…｣
ベッドから起き上がり、先生の手を借りて立ち上がってしわになった制服を伸ばした。
運んでくれたり見に来てくれた佐久間くんにお礼を言いたいし、荷物を取りに行ってから部室に行ってみよう。
『先生、ありがとうございました』
｢いいえ、気をつけてね｣
微笑んでくれる保健室の先生は手を振ることはなくとも、優しく送り出してくれたことが伝わってくる声色。ああいう先生だと確かに安心出来るな。
『2時間以上寝てた私の怠惰さを呪う…』
戻った教室には配布物と佐久間くんからのメモが置いてあって、｢無理しないようにね！車必要だったら連絡ちょーだい｣と書かれていた。
まだ残る気だるさに加えて熱っぽくなってきた頭で考え、LINEのトークルーム欄から佐久間くんを探す。
『電話してみるかな…』
そうしている間にも頭がどんどんぼんやりしてきて、佐久間くんにおぶってもらった時の比じゃなくなってきた。
『やば…っ』
｢あれー、君大丈夫〜？｣
｢ヒート中のΩが学校来てちゃダメじゃーん｣
『え…？』
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紅彩(プロフ) - あやかさん» 楽しみにしていただけて本当に嬉しいです！学んでいると言っていただけると、丁寧に書いてよかったなと思えます(´∀｀*)出来るだけ毎日お届けできるように更新頑張りますね〜！ (2021年7月12日 23時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 今まで、オメガバースをあまり読んでこなかったのですがこの作品は主人公が皆にオメガバースについて教えてもらうシーンが多く、実際に読んでいる私もふむふむ...と一緒に学んでいます笑 今1番更新を楽しみにしている作品です！無理なさらず、頑張ってください！ (2021年7月12日 23時) (レス) id: 4008fd041a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅彩
| 作成日時：2021年6月25日 19時
