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『職員室どこだよ…！』
心の底から出た叫び。もちろん大声なんて出せないから小声なんだけど…。
無駄に凝った造りの校舎に惑わされて、まず行かなくちゃ行けない事務室や職員室さえ見つからなくなってしまった。
まだ他の学生が登校してきていないせいで、誰ともすれ違うことなくどんどんさ迷ってしまう。
｢あー、居たわ｣
『…？』
｢照、あの子でしょ？｣
｢多分そう｣
『え…？』
声がする方を振り返ると、背が高い人とちょっとチャラそうな人がこっちを指さしていた。
彼らが言う“あの子”というはどうやら私のことらしく、立ち止まった私の元へスタスタと近づいてくる。
校門前でよぎった不安が現実になってしまい頭が混乱し始める。転入早々イケメンと出会ってしまった。
そして近づけば近づくほど、背筋がゾワゾワし始めた。
『あるふぁ…』
見ただけで感じた恐怖に近い感情でいっぱいになり、口は自然とαと発していた。
｢んー？あ、この子Ωだ｣
『う、わ…』
左耳に2連のピアスを付けている男の子は私の首元まで顔を寄せて鼻をすんすんと鳴らしてきた。
近すぎる彼を腕で押しのけようとしても体は言うことをきかなくて、悲しいかなそのまま壁にズルズルと下がるしかない。
｢照、ふっか、怖がってるよその子。転入生なんだから優しくしてあげて｣
｢あー舘さん｣
『だて、さん…？』
背が高くてガタイのいい人。
2連ピアスのチャラそうな人。
遅れてやってきた上品な雰囲気の人。
『あの、何なんですか…？』
｢俺は岩本照。このチャラいのが深澤辰哉で｣
｢宮舘涼太です。よろしくね｣
『あ…AAです』
いや…私が聞きたいのは名前より、なんで私のことを探してたのかなんだけどな。
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紅彩(プロフ) - あやかさん» 楽しみにしていただけて本当に嬉しいです！学んでいると言っていただけると、丁寧に書いてよかったなと思えます(´∀｀*)出来るだけ毎日お届けできるように更新頑張りますね〜！ (2021年7月12日 23時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 今まで、オメガバースをあまり読んでこなかったのですがこの作品は主人公が皆にオメガバースについて教えてもらうシーンが多く、実際に読んでいる私もふむふむ...と一緒に学んでいます笑 今1番更新を楽しみにしている作品です！無理なさらず、頑張ってください！ (2021年7月12日 23時) (レス) id: 4008fd041a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅彩
| 作成日時：2021年6月25日 19時
