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『え…、私ってβじゃないの…？』
｢小さい頃の判定が間違ってた、なんてことはよくあることだから。あまり気にしないでいいのよA｣
『いやまあ…そうなんだけど…』
｢俺がαで母さんがΩだからなあ、βじゃないだろうなとは思ってたんだ。逆に安心だな｣
『お父さん気楽すぎだよ』
生まれてこの方16年、ごくごく平凡なβとして生活してきました。
俗に言う出世コースが約束されたαと、それとは真逆のΩはβに比べて人口が少ない。
αは優秀で会社の社長や政治家に多く、Ωは能力値が低いと言われて社会的に冷遇されやすい立場にある。
そんないざこざにも巻き込まれることなく生きてきた16年が儚く散り、私は悲しいかな｢Ω｣だと明らかになった。
｢それでねA、Ωだってわかったからには今の学校には行かない方がいいと思うのよ｣
『なんで？冷遇されるから？』
｢そうよ、Ωはあなたが思ってるよりも生きづらいの。だから違う学校に転入すべきよ｣
今にも少女漫画が始まりそうな母のセリフに若干引きながら、それも自分の為だろうと思って受け入れた。
Ωだったよとか友達に伝えた方が良いのかな…。学校が変わるわけだし、変わっても仲良くしてたいんだけど。
｢A、友達にはあまり言わない方がいいわよ。特にαの子には｣
『え、なんで…』
｢学校を変えるのと同じ理由よ、とにかくやめておきなさい｣
『そう…』
理由も言わずに転校したら、友達はびっくりするだろうし、やっぱり連絡はしておきたい。
『…実は私、Ωで…』
自分の部屋に戻ってから、口に出しながら打ったスマホのメッセージ。
そのメッセージにはすぐ既読が付き、それ以降返信が返ってくることはなかった。
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紅彩(プロフ) - あやかさん» 楽しみにしていただけて本当に嬉しいです！学んでいると言っていただけると、丁寧に書いてよかったなと思えます(´∀｀*)出来るだけ毎日お届けできるように更新頑張りますね〜！ (2021年7月12日 23時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 今まで、オメガバースをあまり読んでこなかったのですがこの作品は主人公が皆にオメガバースについて教えてもらうシーンが多く、実際に読んでいる私もふむふむ...と一緒に学んでいます笑 今1番更新を楽しみにしている作品です！無理なさらず、頑張ってください！ (2021年7月12日 23時) (レス) id: 4008fd041a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅彩
| 作成日時：2021年6月25日 19時
