12 ページ12
｢Aさん、これ買ってきました｣
『え、あー原稿用紙！康二くんから預かったの？ありがとう』
｢いえ、僕が買ってきました｣
『さっそくパシッたのか…後で注意しておくね』
｢違います。減ってしまったので買ってきました｣
『え…？』
｢本当はあんなに書くつもりなかったんですけど…、つい気持ち溢れちゃって｣
『村上くん…？』
｢あ！全部読んでくれてる。嬉しいなあ…｣
村上くんは、机の上に拡がっている原稿と手紙を見ながらそう言った。
『あの…』
｢改めまして…僕、村上真都ラウールって言います｣
『らうーる…』
原稿用紙ではなく、後から読んだ紙に書いてあった文字と一致する彼の名前。
ラ｢ねぇAさん｣
窓の方へ行って、そっとクローゼットの扉に触れている。
ラ｢クローゼット、これから左側も使えますよ。｣
＿＿END
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅彩(プロフ) - 熱燗さん» 人間椅子をご存知の方にそう言っていただけて本当に嬉しいです！夢というものを最大限生かしたいと思っているので、面白いと言ってもらえて感激です。ありがとうございます！ (2021年4月3日 22時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
熱燗(プロフ) - 読み始めた瞬間からこれはもしや江戸川乱歩の人間椅子では…？と思って読み進めていたらやはりそうだったのですね！私も好きな作品だったので楽しく拝読いたしました。文学作品のオマージュを夢に取り入れたのが新しくて面白かったです！ (2021年4月3日 21時) (レス) id: 20a8c3e651 (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - 兎さん» ありがとうございます！配役が好みにマッチしていたようで、私も嬉しくなりました笑 1番可能性があるのは向井くんのお話になりそうです。楽しみにしていただけたら幸いです…！ (2021年4月3日 21時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
兎(プロフ) - こちらの作品が短めなお話にも関わらずすっと引き込まれてしまいました！私は狂気的なお話は向井くん、ラウールくんが凄く合っているような気がしていたので笑またいつかラウールくんか向井くんで狂愛などのお話があったら嬉しいです！ (2021年4月3日 17時) (レス) id: f2e00b5692 (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - 澄玲さん» 読了ありがとうございました！次作が深澤さんの恋愛ものの予定なので、かなり先になってしまうかもしれませんが、いつか書きますので楽しみにしていただけると嬉しいです。 (2021年4月3日 15時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅彩
| 作成日時：2021年4月3日 10時
