【小話】うちの子が可愛い�� ページ37
青side
『ヤスくん、お弁当どう？』
「ん♪めっちゃ美味しい！」
『よかったー！』
俺の斜め前の席に座って、にこにこ嬉しそうにするA。前までは全く気にせぇへんかったけど、色違いのお弁当箱とか箸とか、同じ中身のおかずとか見ると、それだけでちょっとほっこりする。
「ヤス、唐揚げくれへん？」
「えー…いやや」
「なんでよー！！！」
もうすでにカレーも天丼も残りわずかになっている大倉が子どもみたいに地団駄踏んで駄々こねる。これ俺んやし。あげたないし。取られる前にと、残しておいた唐揚げを一口で食べた。
「あーーー！！！ヤス！」
「俺のやもーん！めちゃ美味い〜」
「もう！唐揚げカレーで最後締めたかったのに！」
『あ、じゃあ大倉くん私のいる？』
は？
「え！ええん？欲しい！」
『いいよ。笑 ここ乗せていい？』
「うん！ありがと〜♪」
いやいやいやいや。
ちゃうやん。A。何してん。
お前があげるんやったら俺のんあげとったし。
何か…おもしろくない。
「ごちそうさま〜♪」
『いいえ〜』
「お礼にとっておきの見したるわ」
『え！！！ありがとう！！！』
今度は取り出した大倉のスマホ画面を覗き込むようにして見とるし。距離。距離！！！この写真かっこいいね〜なんてにこにこしながら顔上げたら、大倉とめっちゃ顔近いし。
え、気にならんの？なんでそんなフツーなん？
「ヤスダ、男の嫉妬は醜いよ」
「…そんなんちゃうし」
誤魔化すように弁当の残りをガツガツかきこんだ。
正面に座る2人のことが気になり過ぎて、チラチラ見てしまう。相変わらず距離が近いし、キャッキャして盛り上がってるし…ほんまおもんない。
「A、そろそろ戻ろ？」
『あ、うん！』
「俺持ってくな〜」
「大倉くんありがと」
田中さんが声かけてくれたおかげで、Aは弁当箱片して大倉は田中さんの分とまとめて食器下げに行く。
『ヤスくんお弁当箱貰っとくよ？』
「んー…ええよ、帰り渡す」
『！それは、一緒に帰れるってこと！？』
「おん！待っててくれる？」
『待つ待つ！喜んで！！！』
付き合いたてと変わらんくらい、こんな些細なことに喜んでくれるA見てると、なんとも言えない安心感。さっきまでのイライラはどっかに行ってーーー
「A！ちょおきてー！」
『はーい！』
大倉に呼ばれてトコトコ走ってったAに、消えかけたイライラが戻ってきた。
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蒼乃碧(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！そして…完結おめでとうございます！コメントを拾って下さって本当に嬉しかったです！ (2020年2月12日 21時) (
レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - ゆんゆさん» ゆんゆさんコメントありがとうございます！無事完結することができました^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - みきさん» みきさん！毎回更新の度にコメントして下さってありがとうございました！わたしも最後まで更新できてうれしいです…！！！引き継ぎどうぞよろしくお願いします^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公のこと大好きなヤスくんが読めて嬉しいです！今後の作品も楽しみにしています！ (2020年2月12日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！読めるだけで嬉しいです。続きも楽しみにしています！ (2020年2月3日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆ | 作成日時：2019年8月4日 0時
