やさしさはシタゴコロ【黄】

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A亮さんお疲れ様です!お仕事終わりました!

錦戸お疲れ様。いつものとこおるで。

Aあと5分で着きます!!!!




小走りでいつもの待ち合わせで使うカフェに向かう。亮さんの方が早く終わるの、初めてかもしれない。




店員「いらっしゃいませ〜♩あ、A〜♩」


「隆ちゃんこないだぶり！亮さんお待たせしましたすみません！」


亮「いや、そんな待ってへんし。笑 急いできたん？別に慌てんでよかったのに」




カウンターに座る亮さんが隣の席のイスを引いてくれて、ペコっと頭を下げて腰かける。ちょっと走ったから、少し暑い。手でパタパタと扇ぐと、亮さんはカバンからわざわざクリアファイルを取り出して扇いでくれた。笑





「あ、隆ちゃん注文ーーー」


隆「コーラの気分とみた！」


「！せーかい！さすが隆ちゃん！」


隆「もちろん♩僕とAは、阿吽の呼吸♩」





隆ちゃんは、小学校からの幼馴染。
ここのカフェの店員さん。男女合わせても、プライベートで1番連絡を取ってるのが隆ちゃん。なんでも話せて、困ったときは頼れる、本当に信頼してる友だち。


亮さんと隆ちゃんは、大学時代サークルが一緒でバンドも組んでたから、仲良し。亮さんとご飯に行くときは、必ず隆ちゃんのお店で待ち合わせして移動するのが決まり。駅チカだし、隆ちゃんの淹れるコーヒーは美味しいし(私はコーラだけど)同じ目的で利用するお客さんも多くて、割と繁盛してる。





隆「今日は何食べんの？」


「気になってました！亮さんもう決まってます？」


亮「Aに聞いてから決めようと思っててん。ーーーっと、ちょっとごめんな？」





スーツの胸ポケットから、今じゃ稀なガラパゴスケータイを取り出す亮さん。社用携帯に着信だから、お仕事関係なのかな？他の人の迷惑にならないように、一旦外に出る亮さんを見送る。ご飯、聞きそびれた。

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