お部屋でいちゃこら【短編集】 (ページ5)

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確認【青】ページ5

※高校生、幼馴染設定
※Aside

もやもやする。

我が部屋のようにくつろぎながら漫画を読む、幼馴染の章大。家が隣同士で、小さい頃からお互いの部屋を行き来するのは当たり前。それは今も変わらないんだけど、最近は章大の部屋が汚すぎて、私の部屋に章大が来る頻度が高い。

もやもやの原因は、年頃の女の子の部屋で平然と過ごせるややデレカシーのない行動を取る幼馴染ではない。いや、この天然な幼馴染が原因でもあるんだけど。

『ねー章大』

「なーん？」

私のベッドに寝転び、漫画を読む章大。
ベッドに寄りかかるように体操座りをする私。
漫画から目を離さず、普通の男の子より高めの声で返事をする。

『今日、1年の子に告白された？』

「！！！はぁっ！？」

ガバって慌てて起き上がる章大。
チラッと顔を見ると、なんで知っとんの？って顔してて、体操座りのまま縮こまる。

『章大先輩にフラれたのはあなたのせいです。

ただの幼馴染なら、いつまでも章大先輩の隣に居座らないでください。

…と、はっきり言われた』

章大の方は見れなくて、縮こまったまま話す。
章大がモテるのは今に始まったことじゃないし、幼馴染だからって理由でこういう感じのことを言われたことだって少なくない。でも、こんなにはっきり、面と向かって言われたのは初めてだった。

きっと章大に見て欲しくて、髪の毛可愛くアレンジして、可愛くお化粧もしてたんだと思う。すごく可愛い子だった。そんな子に、ぽろぽろ泣きながら、まっすぐな目で見つめられて、私は何も言えなかった。