お部屋でいちゃこら【短編集】 (ページ1)

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雑誌【青】ページ1

※リアル設定
※青side

『わーーーー！章ちゃんみて！』

「ん？どないしたん？」

『亮ちゃんおった！』

「あ、ほんまやぁ。」

今日は仕事が夕方からやから、お昼ご飯食べて、彼女のAとまったりのんびり中。ソファに横並びに、ぴたって隙間ないように座って、俺は絵のスケッチ、Aは買ってきた雑誌を読みよった。

たまたま、メンバーの亮が取材されとったやつやったみたいで、亮のページを一緒に覗き込んだ。

『亮ちゃんぜーんぶキメ顔や！』

「そうやなぁ。セットもシックな感じやし、ばちばちにキメとるね。笑」

『笑ったお顔がかわいいのにねー！キメ顔もかっこいいけどさぁ…』

なんだかんだ小言を言いつつ、亮のページに黄色い付箋を付ける。前、付箋付ける理由聞いたら、間違えて捨ててしまわんようにするためやって言いよったな。たまたま買った雑誌にメンバーがおったら、捨てんととっときたくなるんやって。本棚に並べられた雑誌には、カラフルな付箋がつけてある。

あ、俺は特別やから、ちゃんと事前に調べて買って、メンバーのとは別の棚に几帳面に並べてくれとる。笑お気に入り順らしい。よう髪型変えるから、好みのビジュアルがある！って語っとったなぁ…どんなにしても似合うって言ってくれるねんけどな。この話振ると、雑誌引っ張り出して語り始めるからやめとく。

「亮、かっこええな」

『うん！最近よく前髪上げてるけど、私は前髪下りてる感じが好き～♡』

「…ふぅん」

好き～♡やって。
ちょっと、ほんのちょっと、イラついてもーた。
かっこいいはなんも思わんのに、好きやとなんでイラついてしまうんやろ。Aが言いよるんは「かっこいい」も「好き」も大差ない言葉なんやろうけど。けど。