やんきーくんと元やんちゃん 3 【青】

デジャヴ（青side） ページ5

錦「すばるくん、こいつ抱きしめてましたよ」

す「マルっ！お前もかぁあああ」

丸「あああんしあわせーーー！！！」

す錦「「きっしょ」」

大「急に冷めるやん 笑」




掴みかかろうとしたすばるくんに対してウェルカムな姿勢を取ったマルのおかげで？わちゃわちゃが収まる。



村「で、ほんまに付き合っとるんか？」

安「つ、付き合ってない！」

す「なんや付き合ってないんかいな。すまん」



俺付き合ってるなんて一言も言ってへんのに…勝手に勘違いしたのすばるくんやん。という本音は言えず。そんな俺とすばるくんのやりとりを、大倉と亮がニヤニヤしながら見てくる。なんや、嫌な予感がする。



大「ヤス〜？言葉が足りてへんで？」

安「へあ？」

錦「『まだ』付き合ってないやろ？」

大「『ゆくゆくは』付き合うやんな？」

村「『そろそろ』か？」

横「『もうすぐ』とか？」

安「ちょ！ストップ！なんやねんな〜」



国語の穴埋めみたいにみんな面白がって言葉を当てはめていく。否定できへん…全部正解、俺の願望込みで。



す「ヤス」

安「は、はい」



なんなんこのデジャヴな感じ。
恐る恐るすばるくんの顔見上げたら、めちゃめちゃおにーちゃんの顔になってた。こう、やらかい感じ。



す「楽しみにしてるで…ま、これからよろしゅう頼むわ」

安「ハハハ、こ、こちらこそ…」



前言撤回。にこにこ笑ってはおるけど、俺の肩に置いた手にギッチギチに力入れて牽制してくるすばるくん。おっかないわ。



村「ま、『今んとこ』無罪やな」

横「『まだ』罪は犯してないな」

安「も〜やめてや〜」



すばるくんの横に並んだ年上組が助けてくれるんかと思ったら、2人してまだからかってくる。



錦「章ちゃん困ってる〜♩」

大丸「「フゥ〜♩」」

安「ヤメロ」

大「ヤっヤスのあたりが強い〜」

丸「いややわ〜」



大倉とマル、オボエテロヨ。
亮のことは許せてしまうんよな。不思議なことに。大倉とマルのコンビはすーぐ調子乗るから釘刺しとかんとな。



村「よっしゃ、今日は遊ぶでー！！！」

「「「おおーーー！」」」



ヒナちゃんに合わせて全員がノリノリ…っていうわけではなく、拳を突き上げて立ち上がる中、すばるくんだけがソファに座った。



す「俺は帰るで」

横「すばる、今日は強制連行や」

す「なんでや！」

横「遊んでこい、帰ってくるなとのご命令や」

す「…アイツ、」

村「明日は甘やかしたらな」



小さくすばるくんが頷いた。

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