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俺の腕の中で泣きじゃくりながら、途切れ途切れに一生懸命思いを言葉にしてくれるA。まだ、隣にいたいと言ってくれることに安堵しつつ、やはり自分本位ではなく、俺を優先した考え方は変わってないらしい。こんな思いしたのに、いらんとか思うわけないやろ。離れていこうとしたんはAやんか。俺の気持ち、伝わってへんのかな？
「いらんなんて、絶対言わん。むしろ、もう、離してやれへん。」
「電話出らんは、なし。ラインもメールも返さんは、なし。出られへん、返されへんときは仕方ないけど、遅くなってもいいから返事してきて。」
「もう、すれ違ったりしたないねん…Aの思っとること、ちゃんと聞きたい。」
溢れてくる涙を指先ですくいながら、Aの顔を覗き込む。俺の言葉に、ぽろぽろ止まらんかった涙がぴたっと出んくなった。驚いたように目を見開いたあと、またジワジワと目に涙を溜めながら必死に何度もうなづいてくれた。
「それから…
Aんこと、全部、まるごと、俺にくれる？」
ポケットから、小さなリングが付いたネックレスを取り出し、Aにつける。自分の首元に付けられたものと、俺の顔を交互に見ながら、戸惑った様子の彼女に、可愛い反応やなと思う気持ちと、ネックレスを疎ましく思わないかという不安な気持ちが入り混じる。
彼女の仕事柄、今までアクセサリーをプレゼントしたことはなかった。手につけるものは仕事中外さないといけなくなるし、普段つけるようなタイプじゃなかったから、純粋に好みが分からなかった。彼女からもそういった類のものはもらったことがなかったから、元々あまり好きではないのか？と思っていた。
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おゆ(プロフ) - ハニーレモンさん» ハニーレモンさんはじめまして！ 他のメンバーさんのお話も書けたら、更新したいと思います！ コメントありがとうございました！(^^) (2019年5月23日 23時) (
レス) id: 8d8c895fb1 (このIDを非表示/違反報告)
ハニーレモン - はじめまして。最初から読みました。最後は仲直りできてよかったです。他のメンバーの誕生日のお話も読みたいです。 (2019年5月22日 0時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆ | 作成日時：2019年5月16日 23時
