12（緑side） ページ12
Aの逆鱗に触れてしまった。
やってしまった。電話を一方的に切られたときは、滅多に怒らない彼女を怒らせてしまったことに罪悪感はあった。やけど、俺にだって仕事の付き合いがあるし、Aだって仕事がある。いつも通り夜は会えるのだから、ええやないか。と、俺の言い分を理解してくれない彼女に、苛立ちも感じた。
よくよく考えれば、彼女が怒っている理由は、誕生日に自分と過ごす時間が減るんじゃないか、という単純な理由なんじゃないか。そうも思えた。そう思うと、スタイリストの先輩にやきもちかいな、かわええとこあるやん。ニヤニヤしながら、通話履歴の一番上にある、さっきまで電話していた彼女の名前を選び、リダイヤルした。
「ーーーーーーでらん。」
何度コールしても、留守電のメッセージが流れる。Aの声を聞くことはなかった。これは、俺が考えた理由がとてつもなく浅はかで、今日のことをきっかけに、彼女の中に根付いていた何かを掘り起こしてしまったんじゃないか。現に電話は出てくれない。付き合う前、何度も食事の誘いを断られたり、そっけない返事を返されたりしたことはあったが、ここまで完全に拒否されるのは初めてだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おゆ(プロフ) - ハニーレモンさん» ハニーレモンさんはじめまして！ 他のメンバーさんのお話も書けたら、更新したいと思います！ コメントありがとうございました！(^^) (2019年5月23日 23時) (
レス) id: 8d8c895fb1 (このIDを非表示/違反報告)
ハニーレモン - はじめまして。最初から読みました。最後は仲直りできてよかったです。他のメンバーの誕生日のお話も読みたいです。 (2019年5月22日 0時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おゆ | 作成日時：2019年5月16日 23時
