. ページ44
.
『言わないといけないことがあって__ 』
昨日のことを順に話していく。
手紙の差出人と、つけてきた人が一緒だったこと。
ぶつかった時に腕を切られたこと。
だけど、もう無事なこと。
奥ちゃんがいなかったら危なかったこと。
大した怪我じゃないから、公にはしたくないこと。
全部、ぜーんぶ話した。
犯人はファンの人だった事以外は。
村「わかった。Aちゃんが言うなら。」
なんて言うアキちゃんは、納得いってない表情で。
村「Aちゃん。犯人俺のファンの人やない？」
『そうやけど 、、、なんで。』
するとアキちゃんは、昔熱量のすごい人がいて...
と、そのファンの人のことを話し出した。
村「でも、側にいたのが奥ちゃんでよかった。
すぐ俺に連絡くれててんで実は。」
と、LINEの画面を見せてくれて。
村「他に話したいことあるでしょ
Aちゃん」
なんて言うアキちゃんはさっきとは変わって、
穏やかな笑顔だ。
いや、ニヤついているなぁ___
アキちゃんには敵わないや、
きっとこの先も、ずっと。
誰にも言わずに隠そうと思ってたのにな。
バレたなら仕方がない。
『気のせいやと思うねんけど、
なんか、奥ちゃんキラキラしてるねんな。
好きかもしれへん。
というより、
好きになれるかもしれない』
でも、ずっと一緒やから。
今さら、好きだの言うつもりはない。
このままでいいの。
と自分に言い聞かせるつもりで、
アキちゃんに言うと、
どこまで一緒やねん。とアキちゃんは呟く。
『ん？？？？』
村「ううん。こっちの話。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：グラニュー糖 | 作成日時：2021年1月2日 0時
