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＜奥田side＞
村「奥ちゃん、今日飯行かん?」
出番前の舞台袖で、
俺らの1つ前の出番やった村上から飯の誘いが。
あいつから飯誘ってくるのは珍しい。
「珍しいやん、ええけど。」
村「なら、いつもの所で。」
俺らも出番が終わり、いつものお店へ。
大将が気利かせてくれて個室へ案内してくれて。
お互いビール、ハイボールで乾杯する。
こうやって向かい合うと、
コンビ揃って顔整ってるよな と改めて実感する。
村「どうしたん、なんかついてる?」
「やっぱ、お前ら顔整ってるよな。」
俺らなんか遠目で見たら政治家と毛玉やで
村「奥ちゃんに褒められてもな〜」
なんて他愛もない話してると、
村「そうそう、奥ちゃん。相談があって。」
そういう村上は真剣な表情で、
Aの周りで起こっていることを説明してくれた。
村「Aちゃんには言わんといて欲しいねんけど。
犯人、多分俺のファンの人やと思うねん。」
なるほど、それで家近い俺にもって事か。
と納得してると
頼んでいた だし巻きが席へ運ばれる
村「それに奥ちゃん、好きやろ。」
「あー、好きやな。美味しいやん。だし巻き」
村「ちゃうちゃう、Aちゃんのこと」
思わず飲んでいたハイボールでむせる。
「お前、、急やなぁ、、」
村「なんとなく?でもAちゃん鈍いで。」
そういう村上は高校生か！ってくらい楽しそうで。
「わかってるわ、それに伝えるつもりないから。」
ただ、Aの近くに居れたらいい。
そう思ってるだけやから。
すると村上は再び真剣な顔して、
村「奥ちゃん、
奥ちゃんになら任せていいと思ってるから。」
と言って、
村上はだし巻きの最後の一切れを食べた。
敵わんな。
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作者名：グラニュー糖 | 作成日時：2021年1月2日 0時
