各地区代表に愛され ページ1
「Aは山王に来い」
「ハ、WhiteRascalsに来いよ。お前の為なら別嬪をごまんと用意してやるし、俺の隣をいつでも空けてやる」
「……Aは俺達の家族になる。これは決定事項だ」
「勝手に決めるな貧乏野郎。達磨で俺と死ぬまで過ごすんだよ」
警察官であるAを、地区の代表達が睨み合って取り合っている。
それは、ハッキリ異常な光景であった。
「なんだか大変な事なっちゃったね」
「村山……」
ちゃっかりAに膝枕してもらってくつろいでる村山は、あくび混じりにそう呟いた。
「Aちゃんは俺と鬼邪高でお昼寝するのにね」
「しねーよ」
「ちぇー」
「だいたいなんでこんなモテモテなんだ？俺」
「それはねー」
よいしょ、と起き上がった村山はAの頬を撫でながら答える。
「Aちゃん、九龍会と癒着して使い物になってなかった警察の中で唯一俺達に味方してくれたじゃない？」
「ああ、まあ」
とは言っても、Aは「ヤクザとの癒着はおかしい」という己の正義心のみで動いていただけなのだ。
本庁に失態を報告したのも、そのせいで大量リストラからの自分がSWORD地区の警察のトップになったのも、
全部、正義心の副産物でしかない。
「というか村山ちけーんだよ」
「あいて」
日向にチョップをもらった村山は、しぶしぶAから離れる。
そして次に近寄ったのは、スモーキーだった。
「ス、スモーキー」
「A、俺は家族に警察は近寄らせたくない」
「う、うん。だからお前が俺の事気にかけてくれんのビックリしてる……」
「でもAは警察ではなく俺の家族として無名街に入る」
ふふんと得意げな顔をするスモーキー
「それなら問題ない……愛は家族から始まる」
「問題ならある」
得意げな顔のスモーキーからAを横取りしたのはRockyだった。
「それだと情欲を満たせない。なあ？」
「っ……ろ、Rocky！」
するり、と顎から首筋までを杖の先で撫でられ思わず怒るAと笑うRocky。そして唾を飲み込む狼四匹。
その内一匹が、耐えられないと声を上げた。
「というか、どの地区に行こうがどうでもいいんだよ俺のものになれば」
だからさっさと俺ものものになれ
そう言い含みを持つ日向の視線は、Aを緊張させるには充分だった。
「というか！別に、行く地区くらい決めてるから……」
「どこだ？」
コブラに優しく聞かれ、Aはおずおずと口を開く
「俺が行くのは……」
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歯車(プロフ) - 取り合い最高すぎて鼻血出ました(！)ありがとうございました！！ (2019年12月1日 14時) (
レス) id: f8409f234e (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - ありがとうございます！興奮してどっちを書いてもらうか書き忘れてました！すみません！ (2019年11月28日 1時) (レス) id: 13eda0a6a1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 初めまして！めっちゃ面白かったです！リクエストなのですが轟で朝起きると猫になってるｰ?!的なお話が読んでみたいです！大丈夫そうならよろしくお願いします！ (2019年11月27日 0時) (レス) id: 13eda0a6a1 (このIDを非表示/違反報告)
歯車(プロフ) - すっごく面白い！見つけられてよかった……リクエストなのですが、村山くんと轟くんが男主を取り合う感じのお話って大丈夫でしょうか……？？ (2019年11月25日 20時) (レス) id: f8409f234e (このIDを非表示/違反報告)
亜李須(プロフ) - ハイローの受け主待ってました！やばい（（（更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2019年11月12日 22時) (レス) id: 99d7320faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：郡道 | 作成日時：2019年11月12日 1時
