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「Aに出会って、
野球しかしてこなかった俺の人生が変わった。
くだらないことで笑い合ったり、時には喧嘩したり、会えない距離が辛い気持ちも、誰を想って1人眠る夜がこんなにも寂しいことを、俺は知らなかった。
ーーー全部、Aが俺に教えてくれたんだ。」
まっすぐとした目でわたしを見つめた。
その時ふと、いつだったか水原さんに言われた言葉を思い出した。わたしが翔平の野球生活の邪魔になってないかと不安を口にしたときだった。
水原さんはわたしの言葉にきょとんとすると高らかに笑いながらわたしに言った。
『あいつさ、今時 珍しいくらい真面目なやつだろ？選手として活躍するようになったってのに、無欲だし人当たりはいいしなによりすげぇ努力家だ。今じゃ翔平は悪い意味でも世界中から注目されてる。
純粋に応援をする人もいるが、中には人脈欲しさや、大谷翔平という肩書きだけで近づく奴がとくかく跡を絶たなかった。
でもAちゃんと出会って、翔平さ！変わったんだよ！
前までは店に入っても土産も物も無関心だったのに、これA喜ぶかな？とか、これAに買っていこうかな、なんて言うんだよ。
人に憧れられるあまり、人を避けてきたあいつが、野球以外で誰かのためになにかをしたいと思うなんて、、俺はあいつが人としても男としてもいい方向に変わったって、そう思ってるよ。』
だから気にするなと、そう背中を叩かれた。
あぁ、わたし。なにも見てなかったんだ。
この人の、わたしをどれだけ大切に思ってるかの気持ちを、わたし分かろうとしていなかった。
「...わたしね、ほんとうは産みたいの」
「うん..」
「同意書なんて、書きたくないっ」
「うん..」
「すごくっ、こわかった！！」
「ごめん。ごめんなA。ごめん」
翔平の肩に顔を埋める。すすり泣くわたしを落ち着かせようと背中を撫でる手が温かくて、そしてとても優しかった。
「でもさ！分かってるの！？
産むってことは結婚しなくちゃいけないんだよ！？」
「うん。分かってるよ。
だからさ。その、これ....
順序めちゃくちゃになっちゃったけど、、」
そう言って取り出したのは青色の小さな箱だった。
「ねぇ、これって...」
「ーー実はさちょっと前から買ってたんだ。
ほんとうはタイミング見て渡す予定だったけど...
今がそのタイミングかなって。
A。俺と、結婚してください」
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黄色ジャス民(プロフ) - 本当に最高なお話です。めっちゃ大好きです。まだお話は続くと思うけど出来ることなら続編も読みたいです。 (12月21日 16時) (
レス) @page47 id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民(プロフ) - どうか別れないでハッピーエンドでお話が終わりますように。 (12月20日 22時) (レス) id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
arulongchuan(プロフ) - 最高です…！ (12月16日 18時) (レス) id: 1fa20d15c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gpneibybz | 作成日時：2023年12月15日 13時
