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そっとお腹をさする。まだ目に見えては分からないけど、たしかにわたしの中に命が宿っている。
「先生がいうには2ヶ月らしいの」
翔平の顔が見れなかった。
「もし、中絶する場合は早めのほうがいいって言われた」
どんな反応をしているのか、知るのがこわい。
「その場合 わたしと翔平の同意書が必要なの。
電話でもよかったんだけどこういうの会って話したほうがいいかと思ってさ」
「A...」
肩が震えて、視界が霞む。
「ほんとびっくりしちゃうよね！
分かったのもついこの間なの。仕事中ちょっと倒れちゃって...午後病院いったらまさかの妊娠で。ほんと！驚いちゃった」
堪えていたのに、涙が溢れた。
「翔平も、突然言われて驚いたよね」
「A、まって」
「同意書持ってきたんだよ。だから印鑑あると助かるなって「Aっ！」 っ！！」
名前を呼ばれ肩を掴まれた。
「なんで！勝手に決めるんだよ！」
初めて聞いた。翔平がわたしを怒る声。
「っ！だって！！こうするしかないじゃん！」
「だからなんでだよ！」
「それは！！！」
あなたが大谷翔平だから。
みんなの期待を背負っているから。あなたの野球人生を壊したくないから。
「翔平の目標を！夢を！潰したくないからじゃんっ！！！」
だからこの選択肢を選んだ。
「今結婚なんてしたら世間からなんて言われるか分からないんだよ！！翔平は、これからもっともっと世界で活躍する！なのに今結婚して子どもができたら、その夢はどうなるの！」
涙も、感情も、抑えがきかない。
「今じゃないから...翔平を、応援したいからっ！目標の妨げになりたくないからっ！だから！！」
「それは！俺が決めることだ！！」
大きな手がわたしの頬を掴む。
「なんで...勝手に決めるんだよ。世間とか夢とか、そこに俺の意思はどこにもないだろ」
ひどく優しい声だ。
まるで子どもに問いかけるような、優しくて弱々しい声。
「俺の目標も夢も、俺が決めることだ。
世間がなんて言ったて関係ない。
俺にとっての目標も夢も、
全部Aがいないと意味がないんだ」
「しょう、へい...？」
「聞いて欲しいことがあるんだ、A」
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黄色ジャス民(プロフ) - 本当に最高なお話です。めっちゃ大好きです。まだお話は続くと思うけど出来ることなら続編も読みたいです。 (12月21日 16時) (
レス) @page47 id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民(プロフ) - どうか別れないでハッピーエンドでお話が終わりますように。 (12月20日 22時) (レス) id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
arulongchuan(プロフ) - 最高です…！ (12月16日 18時) (レス) id: 1fa20d15c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gpneibybz | 作成日時：2023年12月15日 13時
