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「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「ほんとうに助かったよ〜!迎えに来てくれてありがとう〜」
「ちょうど近くで飲んでたからね。タイミング良くてよかったよ!」
前でキャッキャするえりかさんと旦那さん。
そんな前とはうってかわって後部座席のわたしたちは互いに沈黙したまま。乗り込む前 相手からどうもと挨拶され、わたしも返そうとしたけど何故かえりかさんと旦那さんに早く乗るように急かされてしまい、挨拶を返すタイミングを失ってしまった。
誰だよ!!
っと心で叫ぶが、このえりかさんの対応から察するにどう考えても異分子はわたしだ。
隣の男性こそがきっと心の中で、誰だ! 状態だろう。ごめんね知らない人よ。あー早く着かないかなぁ。明日は早いんだよなぁ
・・・ちゃん Aちゃん!
Aちゃん!!!」 ハッ
「え?あ、すみませんボーッとしてました!」
「めっちゃくちゃボーッとしてたね(笑)ごめんね疲れたよね(笑)翔平も疲れたよね?大丈夫?」
えりかさんの旦那さんに名前を呼ばれてハッとした。
やばいやばい、送ってもらってるのにボーッとしてしまっていた。
「俺は大丈夫ですよ」
翔平さん、というのかこの男性は。
「でもほんとうにうちの奥さんが言ってた通り、Aちゃんってスポーツ選手に全然詳しくないんだね(笑)」
「そうなのよー!この子ったら、野球選手はイチローさんしか顔分かりませんって言うんだよー!(笑)」
「なにそれ!(笑)じゃあ翔平のことは全く知らないのか!」
ん????
と、いうことはつまりこの人有名人?
「大谷翔平って名前聞いたことない?あ、ちなみにAちゃんの隣に座ってるやつが翔平ね」
「名前くらい聞いたことあるでしょー?」
えりかさんが笑いながら後ろを振り返った。
顔はよく知らないけど、さすがに疎いわたしでも名前知ってる。ニュースとかでも度々報道される選手だ。
「あの・・・
すみませんでした!!!そんなすごい選手の人とは知らずに!あ、ていうかさっき挨拶返せずすみません!」
「え、そんないいですよ」
あ、この人 ちょっとタレ目でかわいい。
というか今気づいたけど身長というか体格すごいな。座っててもわかるすごさだ。 て、いかんいかんじっと見すぎた。じっと見つめすぎて少したじろぐ大谷さん。
「2人ともたしか同い年じゃない?」
唐突にミラー越しに言った旦那さん。
え?そうなの???
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黄色ジャス民(プロフ) - 本当に最高なお話です。めっちゃ大好きです。まだお話は続くと思うけど出来ることなら続編も読みたいです。 (12月21日 16時) (レス) @page47 id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民(プロフ) - どうか別れないでハッピーエンドでお話が終わりますように。 (12月20日 22時) (レス) id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
arulongchuan(プロフ) - 最高です…! (12月16日 18時) (レス) id: 1fa20d15c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:gpneibybz | 作成日時:2023年12月15日 13時