15 7 ページ16
「俺、女の人とこういうとこで食事したのはじめて」
・・・・・・
「 へ？？」
何を言ってるのこの人。
「正直、今日もいっぺーさんにあーしたほうがいい。こうしろ。って言われて今日の場所も格好も決めてもらった。
はじめ、いや やりすぎだろ！て思ったけど
何個か候補があげられた中でここが一番デートっぽいなとか思ったから、ここ選んだんだ。直感だけど。
話題選んで話してみたり、慣れないテーブルマナーも急遽覚えたけどかっこ悪いって思われないように完璧にしないとって思って必死にやってみたけど、、
けどほんとうは全部したことないだ。
さっきだって、ほんとうは名前呼ばれてすげぇドキドキしてた！平常心装ってたけど、、！！
でも俺がこういうこと慣れてるからとかそういうふうに思ってほしくなくて、、！」
「まって！えっと、それってつまりは」
少しの間が開いた。口を開く翔平くん。
「次は、下心ありで誘っていいかな・・・・ってことなんだけど、」
チンッーーーー・・・
タイミング良くエレベーターの扉が開いた。
「じゃあ。その、またね。翔平くん。。」
「う、うん」
足早に中へ入っていく。
恥ずかしくて、顔がみれない。ちらりと翔平くんを見ると頬っぺたが赤くなっていた。
あぁ。わたし嬉しかったんだ。
友達としてじゃなく、誘ってくれてたことに。
嬉しいと思ってしまうってことは、、
「・・・・次、さ。
下心ありで誘ってね」
ﾊﾞｯ「 えっ！」
俯いてた顔を勢いよくあげて驚く翔平くん。
「じゃ、じゃあね！」
「まって！！」 ガタンッ！！！！
「え、翔平くん！？危ないじゃん！！扉で指挟むとこだったよ！仮にも野球選手じゃん！！」
「 っそーだけど！！ずるいだろっ。 」
「なにがよ！！」
閉まろうとした扉を止めて、エレベーターの閉まる場所に立ち 扉が閉まらないように両手で塞いだ。
大きな彼の身体がわたしに詰め寄る。
「 期待して、 いいってことだよね・・」
「う、うん。」
顔がさっきよりも近い。
心臓がうるさい。
「そっか、、、よっしゃっ」
子どもみたいにはしゃぐ翔平くんに
「すっげぇ嬉しいっ」
あぁ、ダメだと思った。
好きになるじゃん、こんなの。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 641人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黄色ジャス民(プロフ) - 本当に最高なお話です。めっちゃ大好きです。まだお話は続くと思うけど出来ることなら続編も読みたいです。 (12月21日 16時) (
レス) @page47 id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民(プロフ) - どうか別れないでハッピーエンドでお話が終わりますように。 (12月20日 22時) (レス) id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
arulongchuan(プロフ) - 最高です…！ (12月16日 18時) (レス) id: 1fa20d15c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：gpneibybz | 作成日時：2023年12月15日 13時
