11 3 ページ12
き、気まずい!!!
「あの、、」
「は、はい!」
沈黙をやぶったのは大谷さんだった。
「イルミネーション、好きなんですか? 」
「え、あぁ はい。好き、ですけど、、」
「よかった。こっちへ来て見てください」
そういわれて隣におそるおそる立った。
「きれい・・・・・」
思わず、声がもれてしまった。
「大谷さん、きれいですね」
キラキラと光る街並みの明かり。下には並ぶ木々がライトアップされオレンジ色の光をはなっていた。
なぜか昔から、わたしはこの手のイルミネーションやライトアップが大好きだった。自分でも子どもみたいだと思うけど、この光をみるだけで心が躍る。
きれいですね、と言った一言で大谷さんと目が合ってしまった。
ライトアップされた外を見るわけでもなく、なぜかわたしの方を見つめる大谷さん。
「あのーーー・・・ どうかしました?」
「いや、、、きれいだなって思ったので」
「え・・・・」
それは、
ライトアップされた外が、 だよね?
コンコン コンコンッ
「失礼いたします」
鳴り響いたノック音にハッとした。
お飲みを、と言われウェイターにエスコートされるまま席に着いた。
事前に、アルコールの有無や、アレルギー又は嫌いなものはないか大谷さんに聞かれたので特に説明もなく食事が開始した。
トプトプと シャンパングラスに注がれた液体をぼーっと見ていた。
さっきの大谷さんの言葉が頭をチラついてしまい、大谷さんを直視できない。 わたしったらなに意識してんだろ!!
でも、今日の大谷さんはなんというか、、
その素敵だな、と不覚にも思ってしまった。
そうよ!スーツだからよ!
よくあるじゃない。スーツマジックてやつよ!
「吉岡さん、来てくださってありがとうございます。乾杯しませんか」
「いえ。。こちらこそ。
ありがとう、ございます..........」
お互いグラスを取り 掲げる。
スーツマジックじゃない。
今日の大谷さんは、
なんか素敵だ。
.
641人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黄色ジャス民(プロフ) - 本当に最高なお話です。めっちゃ大好きです。まだお話は続くと思うけど出来ることなら続編も読みたいです。 (12月21日 16時) (レス) @page47 id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民(プロフ) - どうか別れないでハッピーエンドでお話が終わりますように。 (12月20日 22時) (レス) id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
arulongchuan(プロフ) - 最高です…! (12月16日 18時) (レス) id: 1fa20d15c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:gpneibybz | 作成日時:2023年12月15日 13時