隣猫ですが何か。2 (ページ13)

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『ねぇどこ行くの』

WN「さぁな」

電車を乗り継いで連れてこられたのは遊園地だった

『遊園地って…笑』

WN「あの時の俺と同じ反応だわ」

あの時…？あ、そういえばそんな事もあったような気が。とりま一日中遊びまわったよね。久々に童心に帰った気がする

『あ、もうすぐ閉園じゃん。帰りどっかで夜ご飯食べてく？』

WN「まだ一個だけ乗ってないのある」

『何？』

なんか凄く楽しそうなウォヌに手を引っ張られた先にあったのは観覧車だった。イルミネーションが光ってて綺麗

『そういえば乗ってなかったね』

WN「だろ？」

『でも突然何で遊園地？』

WN「お前好きじゃん。それになんか最近元気なかったから」

『あー…分かっちゃった？』

実は最近仕事がうまくいっていない。せっかくやれた仕事だしやめるのはもったいないかなと思って続けてるけどみんなからはやめろって言われてる

WN「お前の上司いい話一回も聞いたことない」

私の上司はウォヌの取引相手だからウォヌもよく知っている

『うーん。でも仕事やめたらどうやって生きていこう…あ、もうすぐ頂上だ！ほら見てウォヌ！』

暗い話になるのが嫌で無理に話を変えた

WN「A」

『ん？』

久しぶりに名前で呼ばれた。ウォヌの声はとても優しかった

WN「こっち向いて」

『な…に？』

振り返るとウォヌがひざまづいてた。その手の中には指輪が輝いていた

WN「俺と、結婚してください」

『…はい』

ウォヌが私の手に指輪をはめる

WN「…ピッタリ」

嬉しくて嬉しくて涙が出た。ウォヌは立ち上がって私を抱きしめてくれた

『ありがとうウォヌ。ねぇ、本当に私でいいの？』

WN「いい。Aがいいの」

お互いに確認しあうようにありったけの力で抱きしめた
これからもお互いずっと隣でゆっくり歩いていこうね、ウォヌ
私達は顔を見合わせて笑ってキスをした

隣猫ですが何か。fin