君との違い ページ12
隣に立つ、君を見る。
『7年経つと君はそんなに成長するんだね』
ついさっきまではあんなに小さくて、庇護したくなるような雰囲気だったのに、今ではすっかりカッコ良い佇まいになっている。
さすが、勇者だなと再認識した。
リンク「…そういえば、妖精は成長しないんだね」
思いついたように、リンクは私を見てそう言った。
私は肯定の声を上げる。
『うん、例外で成長する妖精もいるのかもしれないけど、目に見えて人みたいに成長はしないかな』
リンク「なんか、ずっと一緒にいるからどうしてもAの事、妖精ってよりは人間って思っちゃう節があるんだよ、ね！」
私との会話は続けながら、リンクは目の前に現れた敵を手際よく倒した。
リンクの剣によって飛ばされてきた敵を軽く避けながら、私も返す。
『そう、なんだ。まあ、道具召喚する事以外は人とやってる事同じようなものだしね』
妖精だから、食事は一応取らなくても生きてはいけるが、私は食べる事だって出来るし(←立証済み)、人と同じく疲れも感じるから眠る事だってある。
こうして考えると、本当に私と君とでは、何が違うのか分からなくなってくる。
『まあ、元を正すと私が居ないといけない場所に居ないのがそもそも可笑しいんだけど』
違いといえばそれだ。
私と君はそもそも生きる世界が違ったはずだったのだ。
それが、なんらかのハプニングによって、今こうして会うはずのなかったリンクと相見えている。
『なんか________』
リンク「なんか、そう考えると、あの時、時の神殿で君が戻れなくなって良かったって思っちゃうよ」
喉から出かかった言葉は代わりに君が紡いでくれた。
リンク「君からしたら…人生を左右するような大事件だから、そんなこと言っちゃいけないのかもしれないけど、俺は…君に会えて良かった」
知らなかったんだ。
君みたいな妖精が居る事を。
自分と同じように考えて、一生懸命で。
そんな妖精が居る事を。自分の側に居てくれた事を。
後にはそう、続いた。
『私も…私もだよ、リンク！』
私も知らなかった。
�猴�者�疝佑�こんな人だったなんて。
もっと何もかもを超越した存在なんだとずっと決めてかかっていた。
でも、実際は、ただただ優しくて、真っ直ぐ人の目を見てくれる、一人の男の子だった。
『会えて良かった』
君の言う通り。
『お別れなんて、一生、来なきゃいいのにね…』
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レイン(プロフ) - 最ッッッッッッッッッッッ高です！！ほんとに！今部屋走り回ってきました！そんぐらい好きです！ああもうリンク尊い…(遺言) (2019年7月14日 20時) (
レス) id: f0b4214c85 (このIDを非表示/違反報告)
三村(プロフ) - ((MOE.moena))さん» ありがとうございます！あまり挑戦しないエンドだったので心配だったのですが、そう言っていただけると本当に書いてよかったと思えます！！最後までありがとうございました！！ (2018年3月14日 18時) (レス) id: 25fb77a1be (このIDを非表示/違反報告)
((MOE.moena))(プロフ) - 最高でした！！！ (2018年3月8日 0時) (レス) id: 11d29a6d34 (このIDを非表示/違反報告)
三村(プロフ) - mayaさん» コメントありがとうございます！心に響く話が書けていたようで何よりです…！もう少しで完結です。と言っても、更新が不定期でご迷惑おかけするかもしれませんが…最後までよろしくお願いします！！ (2018年2月26日 23時) (レス) id: 25fb77a1be (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - なんですかこの作品わぁ……泣いちゃいましたよ！！？もうリンクのいかないでみたとき号泣しましたよぉぉ……もう少しで完結ですかね…？更新頑張ってください…(泣) (2018年2月20日 15時) (レス) id: 4668a7dd1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三村 | 作成日時：2016年4月23日 19時
