episode8 生キ残りノ苦労 ページ9
『…人種微有色種…？』
「そ、その名の通り白雨に当たっても
少しだけ色が残っている、白雨にちょっと耐性が
ある人類の事だよ。
…もう気付いてるでしょう…？
…君と私はその1人なんだよ。
見てみなよ、君の手が、君の顔が、君の足が、
君の頭が、瞳が、顔が、身につけているものまで
全部、ぜーんぶ白か、黄緑でしょう…？」
『……わ…』
「ふふ、動揺し過ぎ！
まだ情報あるんだから、しかと聞いててよね！
あ、そうそう！私の場合、白と黄色ね！」
そうだ、自分、前はこんなんじゃなかった。
髪も白くないし、こんな2色だけの人間じゃなかった。
「あ、言っとくけど私達、人類微有色種は
白雨に耐性があるって言っても
白雨に当たったって全然大丈夫って訳では
ないからね。過度に当たり過ぎたら普通に
色を失って死ぬ…。
その証拠に君は色を失いかけ、
記憶を大幅に欠損した。
君は幸運だったんだよ。良かったね」
『…う、うん。良かった』
ほんと、一歩間違えてたら死んでた。
この少女にはいくら感謝してもしきれないな…
「人類微有色種は白雨に当たると
見ての通り白ともう1色の２色になる。
なる。どう言う基準で人類が微有色種になるのかは
まだ不明、話によると研究中らしい。」
あれ、話によると…？どういうことだ…？
『…話によると…？』
「ん？…あー…そうだよ。
だってこれらは全部たまーに出会う人々達との
情報交換で手に入れた情報だもの」
「え…？情報交換…？」
「そ、普通の人類はおそらくもう、絶滅してるし、
人口がもう、殆ど残っていないわけだから、
たまーにしか人類とは出会えないんだよ…？
だから生き残った人類微有色種の人々は
通りすがりの人と情報を共有、交換、取引を
して、毎日食料をやっとの思いで見つけて
命を紡いでいるんだよ」
…話を聞くに、大変そうだ。
自分はこれから生きていけるのだろうか…？
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カノヒスイ(プロフ) - その辺、注意して書き込みしてくださいね♪ (7月24日 8時) (
レス) id: 9a08fdce46 (このIDを非表示/違反報告)
カノヒスイ(プロフ) - 感想いつでも歓迎しますが、みんなが不快に思うことを書き込んだり、荒らしはダメです！ (7月24日 8時) (レス) id: 9a08fdce46 (このIDを非表示/違反報告)
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