episode4 少女ノ白雨語り録 ページ5
「そうだな…まず、ここは見ての通り
空き家なんだけど外を見てみてくれないかな…？」
『んえ…？ココ、君ん家じゃなかったんだ？
了解、分かった』
「え、えぇえぇ…！んなわけないじゃん！
私、こここんなボロいとこ嫌だよ…！」
『ですよねー…(笑)』
て本当にココ、彼女の家かと思った…
「き、気を取り直して…ね、今雨降ってるんだけど」
『うん…(笑)』
「まだツボってんのー？
ま、いいや(笑)ええーと…その…この雨さ、
ちょっとおかしいと思わない…？」
『…あー…言われてみれば…確か、に…？』
確かに、なんか違う…ような…
気が、する…うん、何かが決定的に違う…！
「うん…雨、白いでしょ…？」
『…！…ほ、本当だ！普通は透明なんだっけ…？』
「記憶飛びすぎでしょ…
そーだよ、雨は普通透明、さ」
『そっか…ｺﾞﾒﾝﾈ、ｵﾎﾞｴﾃﾅｸﾃ』
「…え…あ、いいよ！いいよ！気にしすぎだよ！」
『ｳﾝ…』
「あ"あ"あ"あ"あ"ー！ごめんね！ごめんね！」
『あはは、君は優しいね。』
「…ん"ん"ん"ﾃﾚ」
「も、もう…ほ、ほら！もう話脱線してる…！」
2人はラッキーな事にたまたま見つけたこの空き家に
あった非常食を食べて改めて気を取り直した。
「あの雨、
ただ、白いだけじゃないんだ…」
『白いだけじゃない…というと…？』
「…あれは全てを真っ白に変える雨…。
別名、ホワイトポピー雨。白ひげなし雨。
ブロンコクリコ雨。
ホワイトシャーレーポピー雨…」
『…真っ白に、変える…』
どういう事だろう…なんだか不穏、だな…
「知ってる…？白いポピーの花言葉。」
『…知らない。』
「白いポピーの花。忘却とか眠りとかかな…
因みに、さっき言ってたヒゲナシはポピーの和名。
フランス名でコクリコ。英名でシャーレーポピー。
…だよ。」
『…名前、オシャレ…！コクリコとか…！』
「…う、うん。
確かに…オシャレだけど重要なのはそこじゃない」
『…？』
「全く、この子って子は…花言葉だよ、花言葉。」
______白いポピーの花言葉。忘却、眠り
episode5 忘却ト眠りヲ捧ぐ→←episode3 白雨が降ル夜に
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カノヒスイ(プロフ) - その辺、注意して書き込みしてくださいね♪ (7月24日 8時) (
レス) id: 9a08fdce46 (このIDを非表示/違反報告)
カノヒスイ(プロフ) - 感想いつでも歓迎しますが、みんなが不快に思うことを書き込んだり、荒らしはダメです！ (7月24日 8時) (レス) id: 9a08fdce46 (このIDを非表示/違反報告)
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