episode3 白雨が降ル夜に ページ4
「わぁぁあ！似合ってる！すっごい似合ってる…！
体格変わらないからかな〜！ピッタリだね！
なんか、君が着てるの気に入っちゃった」
「そのまま着ててよ！フード被れば白雨には
耐えられるよ…？」
『……え…いいの…？この服着てても』
「うん、君、薄着で寒そうだしね！
それに、もし白雨が降っても傘あるし！」
『ありがとう、それと…』
自分はこの子がさっきから白雨がなんちゃらって言ってるもんだから白雨がなんなのか気になる。
せっかくだし聞いてみよう。
「…？それと？」
『それとね、さっきから言ってる白雨って…何？』
「……あー…」
よそ見をしている。言いたくないのだろうか。
『…嫌、なら…言わなくてもいいよ…？』
「…へ？あ、あぁ…良いよ。教えてあげる！
知っとかないと、この世界生きていけないしね！
さっきの反応からずっと思ってたけど、
やっぱり君は知らないんだね、白雨」
え、どういうことだろうか。
この反応はこの子の周りでは
みんな白雨のこと知ってるのが当然なのか…？
『…え？普通は知ってるものなの…？』
「うん、そうだねー！知ってるはずだよ？普通なら。
だって、白雨が突然降り出したあの日を忘れるはず
がないもん。」
そうなんだ。もうちょっと聞いてみよう…
『…それっていつの話なの…？
ごめん、自分さっき目覚めたばかりで
それより前の記憶がなくて、わからないんだ。』
「…んー…ごめんね、あの日から
この世界は荒れちゃって、カレンダーとか
時計とかないからさ、時間感覚が狂っちゃって
わかんないや。でも、多分もう数年は経ってるよ
だって、あれは中学生の時だもん。
私、中学生よりは大人に見えるでしょ…？」
そうなのだろうか。顔立ちがこの子大人っぽいけど
なんか、こう…中身が幼い…気が、する…？
……身長は自分より高いけど…。
「…ん？何か…？」
『あー！いや、なんでもナイヨー！』
「そっか、じゃあ気を取り直して白雨について
説明するね！」
『…う、うん…！』
白雨が降っている夜。彼女は静かに語り始めた_____
episode4 少女ノ白雨語り録→←episode2 明るクて優シい少女
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カノヒスイ(プロフ) - その辺、注意して書き込みしてくださいね♪ (7月24日 8時) (
レス) id: 9a08fdce46 (このIDを非表示/違反報告)
カノヒスイ(プロフ) - 感想いつでも歓迎しますが、みんなが不快に思うことを書き込んだり、荒らしはダメです！ (7月24日 8時) (レス) id: 9a08fdce46 (このIDを非表示/違反報告)
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