Non-Colored-World

episode16 私はツナギ ページ21

『……ツナギ…』
「そう、ツナギ。
　私はツナギ。」

珍しい名前な気がする。
記憶がないのに珍しい、珍しくないは
勘でわかるんだな…自分。

『由来とかあるの…？』
「んえ…？由来？
　私も記憶が少し薄れてるからなー…」

あ、そっか…
人類微有色種は白雨にあたらないと自分が人類微有色種なのか分からない…んだっけ
白雨を浴びて初めて自分がどうなってるかで分かる。

何故なら白雨に当たり続けると普通の人は
色素が薄れ、やがて全身真っ白になり、
記憶が白くなくなる上に
自分が溶けて白い液体になり、
水溜りのようになった後、
蒸発して雲の上に還り、
白雨としてまた降ってくる。

でも、人類微有色種は白雨に当たり続けると
色素は白ともう一つ何か一色残る。
記憶が白雨への当たり具合により薄れていく…
でも簡単には溶けない。
普通の人よりも人の形を保っていられる。
ずっと当たってたら、色をなくし、
記憶も無くなるし、溶けるけど…
ざっくりいうと、
普通の人類よりも白雨に耐性があるということだ。

つまり、白雨に当たってても耐えていたら
自分は人類微有色種ということになる。
人類微有色種として生きている人は
記憶が少なからず薄れている。

人類微有色種が命懸けで
自分はどっちなのか確かめると
代償に記憶が少なからず薄れる。
そういうことだ。

「嘘嘘！覚えてるってば！
　大事な名前だからね！」
『そっか、良かったね
　気になるし、よろしければ教えてくれないかな？
　……ツナギ！』








__________ツナギの由来はね、

episode17 ミライをツナギ、灯す→←episode15 少女ノ名前当てゲーむ

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

ラッキー食べ物

すし

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す