お供しますよ、先輩。【呪術廻戦】

お供十八　2年生 ページ22

悟side


いつも通り傑と騒いでると、教室の外から話し声が聞こえて来る。


「なぁ傑。俺たちに転校生でも来んのか？」

「さぁ、それは私に聞かれても分からないな」

「私は女なら大歓迎だな」

「それは女が1人しか居ないからだろ」

「いいじゃん。あんたらは2人でワイワイやってるんだから」


そこまで話して夜蛾センセーが教室に入ってくる。

途端、とてつも無い程の悪寒が走った。後ろからついて来た奴、相当ヤベェ。


「おいお前ら。今日から過ごす1年を…やめろ、悟。傑もだ」


俺たちが戦闘体制に入る。ただ入っただけ。俺たちは何もしてない。けど、


「っ…、やめてよ…母さん…」


苦しそうに頭を抱えてしゃがみ込むソイツ。

そしてその言葉を合図にしたかの様に、髪が真っ白に染まっていく。誰だコイツ。

さっきと纏ってる空気がまるで違う。
すると、髪が真っ白になったソイツは喋り出した。


「テメェら誰だ…」


ソイツは尋ねてくる。


「お前こそ誰だよ」

「……殺鬼だ」

「お前結構すんなり教えんのな」

「しょうがねぇだろ、お前達と殆ど過ごすって言ってたんだからよ」


殆ど過ごす？


「何故お前がそれを知ってる」

「俺達は記憶共有しようと思えば共有できんだよ」

「共有だと...？」

「ﾁｯ…俺達は二重人格なんだよ」

「二重人格か…」


へー、二重人格ねー。初めて見た。だけどそれよりも、


「お前、なんか憑いてるだろ」

「！…やっぱ分かるか。結構凄い奴だった気がするけどな」


どうせ特級だろ。


「だが、言ったらどうなる？どうせ殺すつもりだろ？俺達の事」

「まぁ、上はそうするだろうね、間違いなく」

「なら言うつもりは無ぇよ。しっかり、"人間"として死ぬつもりだからな」

「"呪術師"としてじゃねーんだな」

「まぁな。当分は生きるつもりだけど」

「それは誰でもそうだろ」

「そりゃそうか。…あ、そういえばまだお前らの名前聞いて無ぇぞ」

「何だよ急に…。まぁいいけど。俺は五条悟。言っとくけど、2年だからな俺達。お前の1つ上。先輩」

「悟か。分かった」


お前絶対話聞いて無いだろ。


「私は夏油傑だよ。よろしく、殺鬼」

「よろしく、傑」

「あ、私は家入硝子。よろしくー」

「おう、硝子。よろしく。…んで、夜蛾先生だったっけか？よろしく」

「ああ」


てかコイツって女なのか？男なのか？微妙だよな。

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