レモンスカッシュ５ ページ39
…あぁ、もう最悪だ。
なんでまた皆の目の前で
Aに謝らなくちゃならねぇ。
アイスバーグさんは全部お見通しだ。
「間違ってねぇだろ？」
「勘弁して下さいよ、アイスバーグさん…」
「ンマー…痴話喧嘩に巻き込まれて
こっちはいい迷惑なんだよ。なぁ？お前ら」
「本当っす！職長、大人げないっす」
「んだと？！リク！元はと言えばお前が…！」
お前がAにちょっかいかけるのが悪いんだろ！
そう言いかけたけど、リクの言葉に遮られた。
「俺…っていうか皆
Aさんと職長の関係知ってます」
「何？！」
「バレてないと思ってるの、職長だけっすよ。
確かにAさんは素敵で惹かれる人だけど
俺、職長を敵に回したくないっす」
リクは生意気にも呆れた様子だ。
何で、みんな知ってるんだ？
「おい…どういう事だ？何で皆知ってるんだ？
俺は一言も…」
辺りを見ると、アイスバーグさんも
タイルストンも、ルルも…
目をそらして下手くそに誤魔化した。
「おい、ルル！テメェ…」
「秘密しろなんて言われてない」
「んだと？！イテテテテ！」
「もう、パウリー！やめてよ、恥ずかしい！」
Aに思いっきり耳を引っ張られた。
あぁ、クソ！なんなんだ！
「アイスバーグさん、皆さん、巻き込んでごめんなさい。
皆さんが…そんなに楽しみにしていてくれたなんて
知らなかったから…勝手に始めて勝手に辞めるなんて…。
もし、皆さんが許して下さるなら…
また差し入れに行っても良いですか？」
「当たり前だ！なぁ、皆！」
「勿論です！！」
いつの間にか俺は蚊帳の外で
なんとなく事は丸く収まっていた。
Aは嬉しそうに笑って
皆に「ありがとう」と礼を言っていた。
「ンマー…これで解決だな？」
「はい！アイスバーグさん、すみませんでした」
「いや…まぁパウリーが悪い。
ったくこれじゃあ副社長やってもらうのに
先が思いやられるな」
え？
「アイスバーグさん、今なんて…」
「ンマー…正式に辞令を出すつもりだったが
皆いるから丁度良い。
パウリー、来期からお前を副社長に任命する」
「ふくしゃ…ちょー…」
「それからA。お前は副社長補佐だ」
「え？！私？！」
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ちゃわん虫(プロフ) - ダダン巻きさん» ありがとうございます！パウリー？誰だっけ？？と思われているかもと勝手に思っていたので嬉しいです笑 ダダン巻さんの小説もお気に入りに入れさせて頂きました！ (2021年1月12日 11時) (
レス) id: 65c61994ea (このIDを非表示/違反報告)
ダダン巻き(プロフ) - コメント失礼します！小説読んでて胸が躍りました…！めちゃめちゃ好きです！！！ (2020年12月31日 1時) (レス) id: 04fb927f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2020年11月3日 16時
