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一晩中、雨は降り続けた。
強風と、時よりやってくる大津波に震えた。
私は帰宅するのも危険なのでそのまま
アイスバーグさんの屋敷に泊めてもらった。
「眠れない…」
眠れる訳ない。
だって色んなことがありすぎた。
「(アイスバーグさんの様子でも見てこよう…)」
屋敷がざわついている。
「ん…？皆、どうしたの…？」
「あぁ、A！お前も泊まってたのか！」
「何かあったの？」
「いやぁそれが、アイスバーグさんが船を出すって！
エニエスロビーに向かうって言うんだよ！」
「アイスバーグさんまで？！もう…！」
私は慌てて廃船島へ向かった。
まだ嵐は吹き荒れていて、収まる気配は無い。
「アイスバーグさん…っ！」
「…A」
「一体どうしたんです…？！」
「ンマー…。麦わら達の船の声を聞いた…」
「はぁ…？」
「奴らを向かえに行かなくちゃならねぇ」
「こんな大シケの中…無茶です！」
「A、お前はどうする」
「どうって…！」
私も、行きたい。
頭に浮かぶのは、アイツの顔。
ハレンチとか言って人のこと怒鳴る姿とか
真剣に仕事してる姿とか
大人気なくヤガラレースに夢中になる姿。
それに、傷だらけで…
私を抱きしめて「好きだ」って…。
パウリーを迎えに行きたい。
「私は…ここに残ります…！」
「…そうか」
「ガレーラを頼んだって、パウリーに言われました」
アイスバーグさんも、パウリーも
そしてルッチ達も居ない今。
「ガレーラは…ウォーターセブンは私が守ります」
「はは、大きく出たな。ンマー頼もしい。
留守の間よろしく頼んだ、A」
「…アイスバーグさん…！パウリーの事…！！」
「分かってる。ルルも、タイルストンも
必ず無事に連れ帰るさ」
包帯だらけのアイスバーグさんは、
いつもの笑みを向けてくれた。
そして、アイスバーグさんと
数名のガレーラ社員達は嵐の中出航した。
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ちゃわん虫(プロフ) - ダダン巻きさん» ありがとうございます！パウリー？誰だっけ？？と思われているかもと勝手に思っていたので嬉しいです笑 ダダン巻さんの小説もお気に入りに入れさせて頂きました！ (2021年1月12日 11時) (
レス) id: 65c61994ea (このIDを非表示/違反報告)
ダダン巻き(プロフ) - コメント失礼します！小説読んでて胸が躍りました…！めちゃめちゃ好きです！！！ (2020年12月31日 1時) (レス) id: 04fb927f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2020年11月3日 16時
