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ワニ達がいるその先には、大きな砂吹雪。
ボスだ…！絶対ボスだ！！
ボスもこっちに気付いたらしくどんどん砂が近付いてくる。
あっ、何か火の鳥みたいなのに邪魔されてる。
次はダイヤモンドがゴツゴツした人…
今度はモクモクと煙になる、海軍かな？
ボスは次々と敵を乗り越えて、猛スピードで向かってくる。
あとちょっと。
あとちょっと…！
うわ、なんかすっごい怖い顔してる。
.
.
.
「テメェ！！こんなとこで何やってやがんだ！！」
「アンタが迎えに来るって言って来なかったんでしょーが！！」
「おいおい、久しぶりの再会の第一声がそれか？」
ドフラミンゴさんが大きくため息をついていた。
「はっ！すみません、ボス。取り乱しました」
「これは一体…どう言う事だ…？！」
「皆、私の仲間たちです」
「このでかいワニ……」
「ボス、鼻血出てます」
「あぁ、すまん」
ボスは少年のように目を輝かせ
(鼻血を垂らしながら)巨大ワニを見つめていた。
このワニオタクめ。
私がどんな思いでここまで……はぁ。
「A…お前…」
「……はい」
「さすが俺の嫁だな」
「！」
ボスが私の頭にポンって手を置いて
今までのいろんな気持ちが涙となって溢れてきた。
「よく頑張ったな」
ボスは今までになく、優しく、柔らかく笑った。
ボスに再会することが出来たら、
まずハグをして、キスをして、愛の言葉を言って…
あぁ、あと文句もたくさん言ってやろう！
なんて色々考えていたけれど、
そんなの全部吹っ飛んでしまって
「よく頑張ったな」なんていうボスの言葉が
最高に嬉しくて、涙が止まらない。
「ぅ…うぁ…ボスのばか…！」
「悪いが泣いてるヒマはねぇぞ。
もう少し俺に付き合ってくれるか？」
「…っはい！もちろんです！」
.
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2020年10月31日 0時
