【クロコダイル】泳げないワニ２ (ページ2)

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インペルダウン付近

『何か様子がおかしいぞ』

先に偵察に行ったバナナワニが言った。

確かに、怒号と銃声が聞こえ煙が立っている。
海兵達は慌てふためき、統率が取れていない様子だ。

「あそこに海軍の軍艦がある！行ってみよ！」

少し離れた場所で待機していると思われる軍艦を見つけ
ワニ達と船を近づける。

「あのーー！すいませーーん！」

「貴様ら何ものだぁ！！武器を捨てろ！！」

「武器持ってないです～！丸腰です～！」

手を上げて、武器が無いことをアピールするが
海兵達は海賊旗を掲げている私達から警戒を解かない。

『おい！真正面から向かってどうすんだ！！』

「巨大ワニ君、頭に乗せてー！」

巨大ワニの頭に乗って、軍艦へと飛び移る。
ヘビ達もその後に続いた。

「ヒィッ！なんだこのでかいワニ！！」

「あの、傷付けるつもりはありません。
　今何が起きてるか、教えて下さい」

「教える訳ないだろ！貴様ら何者だ！！」

やっぱり簡単に教えてくれる訳ないか…

「私達は九蛇海賊団と同盟を組んでいます。
　私たちに逆らうことすなわち…
　王下七武海・ボアハンコックへの反逆と見なします」

「な、何っ…？！」

「ヒィィ！！ヘビが、身体に巻き付いて…！！」

「助けてくれ！！」

「うわぁっ！こっちにはカエルが…！！」

ヘビ達が海兵の身体を締め上げ
おびただしい数のカエル達が囲い込み
船から海の下へと引きづり落とそうとする。

下には大きく口を開けたワニ達が待ち構えている。

「ワニのエサになりたくなければ、教えなさい」

「わ、分かった！言う！言うから！！」

"主犯・麦わらのルフィはインペルダウンに収監された
囚人達を脱獄させ、軍艦を奪い海軍本部に向かっている"

「間に合わなかったか…！
　その囚人の中に元・王下七武海がいたのでは…？！」

「ジンベエと…クロコダイルのことか…？
　奴らも一緒だ…貴様、何が目的だ！」

「ご協力ありがとう」

ボスが、脱獄した…！

私の手で逃してあげることは出来なかったけど
ボスは脱獄したんだ！

でも何故海軍本部に？！

「皆！その辺にして行くよ！」

私の声と共にヘビ達は海兵から離れ、船に戻ってきた。

「待て！貴様ら最近巷を騒がせている
　ゲテモノ海賊団だな！？確か琥珀の……！」

「え？！私たち、有名人なの？どうしよう？！」

『言ってる場合か！早く行くぞ！』