【スモーカー】風に舞う煙 (ページ27)

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待て４ページ27

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「はぁーごちそうさまー」

皿を片付けようと立ち上がったAの手を取る。
Aは驚いた顔でこちらを見た。

「わ、何だよ」

「まさか忘れてんじゃねぇだろうな？」

「何？」

「……"待て"されてるんだが…ずっと」

あれからずっとお預け食らってる(途中寝たけど)
飼い犬にエサあげないなんて、ひどい飼主だ。

「あ…アハハ、あれね！
　よく出来ました！偉いぞポチ」

「誰がポチだ！な、撫でるの辞めろ！」

「ふふふ…野犬にしては聞き分けが良い」

「うるせぇ…いいからベット行くぞ」

「え？もう？お皿は？」とかほざいてるAを
無視して、抱えてベットに連れて行く。
もう我慢の限界だ。

「まだ "よし" って言ってない！」

「うるせぇな」

ブーブー言ってるが気にせず首筋にキスを落とす。
噛み付いてやりたい気持ちに駆られた。

「この万年ハツジョウキめ」

「…お前が最初に煽って来たんだろうが」

Aは目を細めて俺を見る。
俺は気にせずTシャツを脱いだ。

「嘘だよ。本当は私も早くこうしたくて
　急いで仕事終わらせたんだから」

「………お前な、そもそもあんなに
　仕事を溜め込むやつがあるか？大体なぁ…」

「ちょっとストップストップ！
　いきなり説教モードに入るなよ！！」

「いや、上司として許せなくなってきた」

「ちょっと待って！ベットの上で仕事の説教は無し！
　それこそ公私混同！！ポチ、"待て"！！」

「ポチじゃねぇ！！」

野犬と飼主のお話。めでたし？