【ルッチ】兎と豹２【ワンピース】 (ページ23)

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ﾛﾋﾞﾝ「嘘で塗り固めた事が…
　いつしか真実になるような気がする。
　そう思い込まないと心が押しつぶされそうになる」

「黙れ…」

ﾛﾋﾞﾝ「ガレーラの人たちは皆良い人そうね。
　騙しているのは辛かった？」

「黙れ黙れ黙れ！！何も知らないくせに！！」

ﾛﾋﾞﾝ「貴女は諜報員に向いてない。
　過去にそう言われた事があるんじゃなくて？」

今度は真っ直ぐ俺の目を見た。

その瞳に吸い込まれそうになる。

「……ンなことテメェに言われる筋合いはねェ…！」

ﾛﾋﾞﾝ「己の使命と信じて自らの手を汚してきた…
　あなたの辛さは他の人より分かるつもりよ」

「辛くなんかねェ！！俺は好きでやってんだ！
　お前なんかに…お前なんかに何が分かる！！！」

ガンッ！！

　

「悪魔の子め！！！」

拳が壁にめり込む。
そのすぐ横にニコ・ロビンの顔があるが
ピクリとも表情を変えていない。

ﾙｯﾁ「A。何してる」

「…っ何でもねェよ…」

ﾙｯﾁ「貸せ。のんびりしてる暇は無い」

ルッチは俺からニコ・ロビンの手錠を
引ったくるように奪い、海列車へ向かった。

ｶﾘﾌｧ「A…大丈夫？」

「うるせぇ。カリファ、もう俺にかまうな」

ｶﾘﾌｧ「………」

激しい雨と風が吹き付けていた。

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