１２ ルッチside ページ13
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数時間後
ｶﾘﾌｧ「アイスバーグさんが目を覚ましました」
「「「！！」」」
さすがカリファ。
もうお前は女優で食っていける。
目を少し赤くして俺たちを呼んだ。
そしてブルーノ、ニコロビン。
お前らも上出来だ。
生かさず殺さず、丁度良い塩梅で
アイスバーグを撃った。
殺しちまったら意味がないからな。
ﾊﾟｳﾘ「アイスバーグさん！！」
ｱｲｽ「ンマー…皆。心配かけてすまなかった」
「大丈夫ですか…？」
ｱｲｽ「何とか生き延びたようだ…」
カク「一体誰がこんなことを…！」
そしてAとカクも
まるで本気で心配してるみたいに
アイスバーグに駆け寄る。
ｱｲｽ「犯人を…目撃した」
アイスバーグは俺たちの計画通り
「犯人は麦わらの一味だ」と証言した。
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ﾙｯﾁ「パウリーの様子はどうだ」
「…かなり動揺してる。
アイツにとってアイスバーグは
憧れで、目標だからな…」
ﾙｯﾁ「そうか」
「あの様子を見てる限り恐らくパウリーは
設計図のことは知らない。
家中探したが見つからないしな…」
ﾙｯﾁ「では動くとしたら…」
「あぁ。次のトドメを刺す時。
そん時恐らくアイスバーグは設計図を
パウリーに託すはずだ」
コイツのこういう表情は久しぶりに見た。
かつて任務の為、共に闘った時の目と同じ。
やっとスイッチが切り替わったか…
「ひとつ気になってる事がある」
ﾙｯﾁ「…何だ？」
「裏町のフランキーの事だ」
ﾙｯﾁ「解体屋の？あのチンピラがどうした」
コイツは昔から突拍子もないことを言う。
だがコイツの"気になる"という勘は大体当たる。
ﾙｯﾁ「野生の勘、か…」
「まぁそんなとこだ。
特にウサウサの実を食ってからは
異常に聴力が発達しててな…
隣の家のロマンチックな声が丸聞こえなくらい〜…」
ﾙｯﾁ「良いから要点を話せ」
「あぁ、そうだな…
この間たまたま奴と話す機会があってな。
そん時になんか聞き覚えのある声だと思って」
ﾙｯﾁ「？」
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2021年7月22日 22時
