１１ パウリーside ページ12
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翌朝
「パウリー！パウリーってば！！」
ﾊﾟｳﾘ「んー…zzz」
「おい！いい加減起きねぇとブン殴るぞ！！」
俺の彼女は側から見ても
めちゃくちゃ可愛い。
だけど、めちゃくちゃ手荒い。
俺の胸ぐらを掴んで強引に揺らしている。
ﾊﾟｳﾘ「もうちょっと…
優しい起こし方はねぇのか…」
「いいから早く支度しろ！！！」
ﾊﾟｳﾘ「あぁ？」
いつもと様子が違う。
血相変えて、Aが言った言葉を
俺は信じることが出来なかった。
「アイスバーグさんが襲われたんだよ！！」
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医師「玉は正面から２発…後ろから３発。
この部屋で昨夜何が起きたのか
知らんが…ひどいもんだよ」
ﾊﾟｳﾘ「どう言う事だ畜生…！！」
アイスバーグさんは意識不明の重体だった。
昨夜、屋敷に侵入した誰かに襲われた。
「アイスバーグさん…」
カリファの啜り泣く声だけが聞こえた。
Aもカクも、ルッチもルルも
皆言葉を失っていた。
ﾊﾟｳﾘ「クソ…クソ！！絶対許さねぇ！！」
「パウリー…！大きな声出すなよ」
ﾊﾟｳﾘ「あァ？！んな事言ってられっか！！」
「怒鳴ったって何も解決しない…！！」
Aが俺の手を取って、ぎゅっと握った。
その手は震えている。
「…お願い。落ち着いて」
ﾊﾟｳﾘ「……悪かった」
俺はAを抱いて、
その首元に顔を埋めた。
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2021年7月22日 22時
