【ルッチ】兎と豹【ワンピース】 (ページ8)

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パタン。

「A」

「…カリファ。なんだ、お前もカクの見舞いか？
　もう寝るって言ってたぞ」

「違う。あなたに用があるの」

カクの部屋を出て、自室に戻る途中。
カリファは何か袋を手渡した。

「女性用の下着、用意しておいた」

「あ？！し、下着？？」

「無いと困るでしょ。
　抵抗があると思うからブラはワイヤーじゃなくて
　スポーツタイプの物にしておいたから」

「お、おぉ…」

「他にも何か困ったことがあったら言って。
　同性として相談に乗るわ」

「すまん。助かる」

同性…か。

まぁ確かに…
今後分からないことも色々ありそうだ。

「じゃ。おやすみ」

「あっ、カリファ！」

「何？」

カリファはサバサバしてる。
常に合理的だし、無駄がない。

他にも用があるなら簡潔に言って。
とでも言いたそうな顔をしてこちらを見た。

「俺が気を失ってる間、
　ずっと看病しててくれたんだろ？
　礼を言ってなかったと思って…」

「……！」

「ありがとな」

「…っ早く元に戻って貰わないと私が困るのよ…！」

「ん？あ、おぅ。わかった。頑張る」

「おやすみなさい…っ」

コツコツコツ

と、カリファのヒールの音が廊下に響いた。

「何でアイツが困るんだ…？」

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