【ルッチ】兎と豹【ワンピース】 (ページ48)

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翌朝。

「ん…んん？」

ここ何処だ。今何時だ？

我ながらめちゃくちゃ寝ぼけている。

「いやマジで。ここ何処だ……あ！」

その疑問はすぐに解決した。

すぐ横でパウリーが気持ちよさそうに
寝息を立てていたからだ。

「パウリーん家だ…」

昨夜の記憶を思い出して赤面する。

何か、すげぇ…カップルっぽい…。

「ダーリン、朝だよーなんつって」

「zzz...」

「起きねぇな」

試しに頬をつねってみる。

「んんん…」

するとパウリーは小さく唸り声をあげて
俺の方へ寝返りを打ち、
結局俺はすっぽりと彼の腕の中に収まってしまった。

「ちょっと…もう！」

「ぅー…A…」

「その寝言、毎回言ってんじゃねーだろーな？
　社員旅行の時も言ってたけど…」

「グーーーzzz」

「うわ、寝起き悪」

腕から解放される為にモゾモゾと動くけど
ガッチリとホールドされていて
なかなか身動きが取れない。

それどころかパウリーの手は
俺の腰やくびれ辺りをさすりはじめた。

「んっ、ちょっと…パウリー！起きてるだろ？！」

「ぐーー」

「ちょ、やだっ…くすぐったいっ」

「くくく…」

「あっ！やっぱり起きてる！
　もうっ、やめろって！」

寝たフリを続けるパウリーの口元は緩んでいる。

「あはは！もうやだ！離せって」

「…チューしてくれたらやめたる」

「はぁ？」

薄ら目を開けて意地悪そうに笑った。
俺は少し首を動かして、唇を合わせる。

「んーっ…」

確かにくすぐるのはやめてくれたけど、
今度はキスの嵐が止まらない。

ヒゲがチクチク当たる。

「っハァ、ちょ…っんん…！」

いつの間にかパウリーは起き上がり
俺の両手ををぎゅっと握って
キスに夢中になっている。

「も、ゃだ…パウリ…っ」

腰を逸らけたり、くねらせたりして
必死に抵抗するも逃がさないとばかりに
体重をかけられ身動きが取れない。

「おい！も、終わり…っ」

「あぁ…やべぇ…幸せすぎる…」

「馬鹿！」

ニヤッと笑うパウリーを見て感じた。

一緒にいると幸せ、って思うこと。

それが好きってことなんだろうか？

「もっかいしよ」

「ハレンチ！」

「お互い様だろ？」

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