【ルッチ】兎と豹【ワンピース】 (ページ5)

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「………」

「…A？気が付いたのね…！」

「カリファ…？」

気が付いたら、俺はベットの中に居た。

ここは医務室か。
看病してくれていたらしいカリファが
俺の手を握って笑った。

「…ってぇ…」

「頭を強く打ったみたい。
　援軍からの砲撃に巻き込まれたの」

「援軍…そうだ、機密文書は？！」

「無事よ。奴らあの後すぐ撤退した。
　機密文書は守り切ったの」

「…そうか…何かよく覚えてねぇ…
　そういえばカクが…」

そうだ。

援軍とか言って、俺やカクがいるのを承知で
打って来やがったんだ。

俺たちはその巻き添え食った。

「カクは…？」

「…砲撃を受けて、あなたを抱えて逃げた時
　飛んできた瓦礫と衝突したわ。
　ひどい怪我だけど、意識はあるから安心して」

「俺のせいで……！」

そうだ。

俺はいつだってそうだ。

頭に血が上ると周りが見えなくなる。
だから気を付けろっていつもカクに言われてた。

アイツはいつでも冷静だから
いつも俺のストッパーだった。

…ってまるで死んじまったみたいじゃねぇか。

「いやいや、生きてるんだよな？」

「そう簡単には死なないわ」

「あー、良かった…」

「それよりも自分の心配したら？」

「あ？俺は平気だ。まだ頭がガンガンするけど、
　目立った怪我もねぇみたいだし…」

一応確認する。
骨折も、捻挫も無さそうだ。

「ん…？」

「ハァ。やっと気付いた？」

「おい、カリファ…これ、どういうことだよ…」

胸が、ある。

そして…

「ち○こが無ぇ…」

「セクハラよ」

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