【ルッチ】兎と豹【ワンピース】 (ページ38)

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「はぁ…結局何も分からず仕舞いか…」

カク「まぁ焦らずじっくり調べよう」

ｶﾘﾌｧ「そうね…存在していることは確実なんだから」

ルッチ「……」

カクとカリファと途中で別れ
方向が一緒のルッチと歩く。

この男と二人きりになるとろくなことがないので
出来るだけ早く家に着く為に早足になる。

「………」

ルッチ「………」

「……なんか言えよ。気まずいだろ」

ルッチ「別に」

「チッ…」

相変わらず何考えてるのか分かんねぇ…
ルッチって野郎は昔からそうだ。

「あー…と。パウリー件だけど…。
　多分、あともうひと押しだと…思う」

「そうか」

「でもあの人が何も知らなかったら意味無くね？」

「それならそれで他の利用法があるだろう」

「そうかねぇ」

"利用"…か。

まぁ俺たちの仕事はいかに相手を騙して
出し抜いて、利用するかにかかってる。

「…ルッチ…？どした？」

突然立ち止まるので、何があったのかと振り返る。

「うちへ寄れ」

「は？」

この時、俺は既に嫌な予感がしていた。

大体、コイツと二人きりになると
こうなっちまうって分かってる癖に…

「(期待してんのかよ、俺…)」

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