【ルッチ】兎と豹【ワンピース】 (ページ32)

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降り注ぐキスは、次第に噛み付くように強くなる。

そして奴の手は俺のＴシャツの中に
徐々に侵入してくるのだった。

「…っなぁ、ルッチ。お前さぁ…」

「何だ」

「お前…どうしたいんだよ？」

「そうだな…早く任務を終わらせて
　このクソ退屈な日々におさらばしたい」

「そうじゃなくて…！お前何考えてるか
　サッパリ分からんねぇんだよ…あっ、やめろって！」

俺とパウリーをくっつけたいんじゃねぇのかよ？

なのに何でこんな事するんだよ…！

「お前ごときに俺の思考回路など分かるまい」

「本当に…っ意味不明なんだよ！んんっ…！！」

強引に唇を塞がれて、身動きも封じられる。
さっきのパウリーとのキスとは違う。

長くて、深くて、ずっと濃い。

「ん、…っハァ、ルッチ…
　気持ち悪いんだよ、お前！や、め…っ」

ああ、まただ。

コイツにこうされてると
段々抵抗する気が失せちまう。

まるで催眠術にかかったみたいに
いつしか身を委ねて、奴を受け入れる。

「……っ」

「お前はいつも口ばっかりだ」

「…っうるせぇ…」

否定できない、俺がいる。

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