【ルッチ】兎と豹【ワンピース】 (ページ31)

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こんな時に俺が頼れる奴は一人しかいない。
認めたくはないが、とにかく俺は今…

「シャワー浴びたいんだよ……頼む…ルッチ」

『………クルッポー』

「色々あって…部屋に戻れねぇんだよ…」

再びあの部屋に戻る勇気は俺には無い。

あんな風に酔ったカリファは初めてで
どう接したら良いのか分からん。

俺は渋々ルッチとカクの部屋へ来たのだった。

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「あーーーースッキリした！
　いやぁ…助かったぜ、ルッチ」

「…カクはどうした」

「宴会場で雑魚寝してるよ。
　ありゃ地獄絵図だぞ。むさくるくて堪らん」

「ほう。カクが…珍しいな」

「修学旅行みたいではしゃいだんじゃねーの？
　さっ、寝るぞ寝るぞー」

「ここで寝る気か？」

「だから、部屋に戻れねぇんだって。
　カクのベットが空いてんだから良いだろ」

俺はカクのベットへダイブした。

あぁ、やっぱり雑魚寝するより
こっちの方が100倍快適だ。

パウリーの腕枕より…。

「(いかんいかん。思い出しちまった…)」

そういえば俺、職長とチューしたんだった…。

しかし皆に言われるがままだが
本当にパウリーに接近するべきなんだろうか。

もし落としたとして、奴が何も知らなかったら？
情報を得られなかったら…

俺はただ意味もなく一人の男の心を弄ぶことになる。

…もう少し様子を見るか。

とにかく今日は疲れたからもう寝よう。

自然と瞼が重くなり、意識が遠くなり始めた頃…

ギシッ…

「ん…、？」

ベットが沈む。

「…ルッチ…？」

「……」

「ちょ…お前、何してんだよ」

「見れば分かるだろ。寝込みを襲ってる」

「…っふざけんな！ばか、降りろ！」

ルッチは大真面目な顔して
俺の上に馬乗りになっていた。

そして俺の首元に顔を埋め、口付ける。

「おい…っ！」