【ルッチ】兎と豹【ワンピース】 (ページ24)

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２３　カリファside ページ24

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もうすっかり慣れてしまった。

いつも見上げていた貴方は
いつの間にか私が見下ろす程小さくなり
太くて逞しかったその腕は華奢で
女性らしい体付きになっていた。

　

「A」

「お、カリファ。調子はどうだ？」

貴方の低い声もどこかへ行ってしまったのね。

あの素敵な声で私を呼んでくれる日は
もう来ないのかしら…

「まだ何も掴めてないわ。
　社長室に隠し扉でもあるのかしら…」

「違ぇよ。俺が聞いたのはお前の調子」

「え？」

私が聞き返すと、大きな目がこちらを見つめていた。

「元気にやってんのか？」

「…えぇ」

「そうか。なら良い」

その太陽のような笑顔は変わらない。

そして仲間を気遣う優しさも、以前のまま。

「なぁ、カリファ。女も色々大変なんだな」

「そう？案外楽しいわよ」

「そうかねぇ。早く男に戻りてぇなぁ…」

「…私も早くそうして欲しい」

じゃないとこの気持ちの行き場が無いの。

貴方が元の身体に戻る事ができたら
私の本当の気持ちを伝えるから。

「戻って貰わないと困るわ…」

「それ、前も言ってたけど。
　何でカリファが困んの？」

分かりやすく、ストレートに言わないと伝わらない。
でもそれは、貴方が元に戻ったら。

「セクハラよ」

「ええっ」

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