【ルッチ】兎と豹【ワンピース】 (ページ15)

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「お前に俺の気持ちなんか分かんねぇだろ」

「分からんな。分かりたくもない」

「だったら偉そうに説教タレんじゃねぇ。消えろ」

「お前、何がしたいんだ？」

「はぁ？」

何がしたい、と言われても。
ルッチは相変わらず仏頂面だ。

「元の身体に戻りたい…に決まってんだろ」

「だったらその方法を模索しろ。
　ＣＰ９を抜けてからな」

「何？」

「お前の選択肢は２つだ。
　組織を辞めてイワンコフを追うか
　これまで通り与えられた任務を完璧にこなすか」

「……！」

ルッチ。

お前の言いたいことは分かってる。

俺は中途半端だって言いたいんだろ？

任務をやるなら集中して遂行しろ。
それができないなら辞めろ。

そういうことだ。

「何度もいうが今のお前じゃ足手まといだ」

「……俺は…」

「またカクみたいに誰かを巻き込むつもりか？」

「……！」

俺が弱いせいで、任務に支障が出る。

でもＣＰ９を抜けて、組織を辞めて
俺はどうやって生きていけばいい？

「受け入れろって…いうのか。女の体を」

「それが今ある事実だ」

「だったら…責任取れよ…」

「何？」

「俺を女にしろ」

「……」

「ルッチ。テメェで言ったんだ。責任取れ」

「……良いだろう」

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今思うと、何でそんな事言っちまったのか。

ルッチの野郎に上手く乗せられたのか
果たしてその真意は分からないけど

とにかく俺は、再びルッチとキスしてた。

「ん、ふ…っ」

何がムカつくって、コイツのキスの上手さだ。

キスがこんなに気持ちが良いものだって
教えてもらうとは思わなかった。

「ルッチ、ちょ…待って…」

「今更怖気ついたか？」

「ちが…」

脳みそが付いていかないだけだ。

だって俺、ルッチの部屋で
服を脱がされて、チューしてんだぞ？

身体は女とはいえ、頭が追いつかない。

いや、違う。
頭で理解して、受け入れる為に今こうなってるんだ。

「ルッチ…誰にも言うなよ…」

「さぁな…」