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翌日
「(ん〜…さすがに手狭だなぁ…)」
「A、何か言ったか？」
「あ、いや、なんでもない！
しばらくソファで寝ることになるけど…」
「いやいや、充分さ。ありがとう。
この恩はいつか必ず返すよ」
「大袈裟だよ、シャンクス」
一人で暮らしていた私の狭いアパートに
大男が２人増え、３人暮らしになった。
「ったく…何で貴様までここで寝泊まりするんだ」
「まぁまぁ、そう固い事言うなよ。
おふたりさんの邪魔にはならないように
息を潜めているからさ」
「チッ…」
クロちゃんは文句を言いながら
自分の服を貸してあげたり、
あちらとこちらの世界の違いを説明したり…
なんだかんだ面倒見は良かった。
クロちゃんのそういうところが好きだ。
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「さ、ごはんにしようか！」
お昼ごはんの支度を済ませて皿を並べる。
これを食べたら店に行って仕込みを始めないと。
「時にクロコダイル。
お前は元の世界に戻らないつもりか？」
「つもりも何もねェだろう。
その方法が分かれば苦労しない」
「その方法を探しているようには見えんが」
「何…？」
クロちゃんの手が止まった。
私は黙って料理を取り分けた。
「若くして王下七武海になった男とは思えん」
「…何が言いたい」
「まるでこの平和な世の流れに埋もれて
すっかり牙を抜かれてしまったようにお見受けする」
「貴様…！」
私は２人の会話を聞いて、気が気じゃなかった。
ずっと蓋をして見ないようにしていた。
失うことが怖くて、考えないようにしていた。
「シャンクス…！そんな事言うのはやめて。
クロちゃんだって…色々、あるのよ」
「ふむ。色々…ねぇ」
「そう言うあなたはどうするつもりなの？」
「俺か？俺は何が何でも、戻る。
仲間が待っているはずだし、
向こうでやり残したことがたくさんあるからな」
「やり残した事…」
「アンタだってそうだろう？クロコダイル」
「……」
クロちゃんは何も言わなかった。
「否定はしない」と言う事だろう。
私はその様子が見ていられなくて
急いで食事を済ませ、家を出た。
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ちゃわん虫(プロフ) - kanraiさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです〜。ちょこちょこと更新してゆきますのでよろしくお願いします！ (2021年3月20日 11時) (
レス) id: 04e07cddb0 (このIDを非表示/違反報告)
kanrai - 凄く面白くて好きです！！更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年3月16日 23時) (レス) id: 719db3de2f (このIDを非表示/違反報告)
ちゃわん虫(プロフ) - ダダン巻きさん» ありがとうございます！ちょこちょこと更新してゆきます〜 (2021年2月24日 22時) (レス) id: 65c61994ea (このIDを非表示/違反報告)
ダダン巻き(プロフ) - 一話の時点でもう面白い……ちゃわん虫さん流石です…！これから楽しみにしてます！ (2021年2月23日 16時) (レス) id: 04fb927f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2021年2月23日 15時
