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「あら、いらっしゃい。ドフィ」
相変わらず、ド派手な格好で彼は現れた。
随分うちの店を気に入ってくれたらしい。
「今日は一人？」
「あぁ。たまにはしっぽり飲もうかと思ってな」
「そう」
「どうかしたか？」
「ううん。何にする？」
"俺はドフラミンゴを討つ"
ローの言葉が頭を過ぎる。
私が口出しすることじゃない。
男同士…それも海賊社会のことだ。
それに何より告げ口するなんて。
ローは私を信用して話してくれたんだ。
「なぁ、今度店が終わったら飲みに行こうぜ♪」
「それアフターってこと？
キャバクラか何かと間違えてんの？」
「キャバク…なんだ？」
「あー、何でもないよ。はい、ビール」
「フッフッフ。
お前は時々俺の知らない言葉を使う。
出身はどこだ？」
「そんなのどこでもいいじゃない」
ビールを一口飲んで、唇の泡を舐める。
「では質問を変えよう。
あのワニ野郎とはどこで出会った？」
「内緒」
「つれねえなぁ。ちょっとは教えてくれよ」
「ミステリアスな方が、魅力的でしょ？」
「フッフッフ！」
こうしていつもかわしてきた。
余計なことを言うのはよそう。
特に海賊の中でもドフィは得体が知れない。
「お前のことをもっと知りたいのさ。
どこで生まれ育って、どうやって生きてきたのか…
何があったらあんなワニの女になるのか」
「…好きな食べ物は、唐揚げ。
嫌いな食べ物はあまりないけど…そうね、
極端に辛いものは好きじゃないかな？」
「なんだ急に…」
「私の事知りたいんでしょ？」
ドフィはキツネに摘まれたような顔をした。
「過去なんて知って何になるの？
私はドフィの"今"を知りたい」
「フッフッフ…フッフッフッフ…！！！」
クロちゃんが何をして来たか、なんて知らない。
知りたいとも思わない。
大事なのは、今だ。
「フッフッフ！！最高だ、笑える。
お前は俺の過去にも興味がねえというのか」
「うん。無いよ。
そんなことよりドフィの好きな食べ物とか
何のお酒が飲みたいかとか、その方が知りたい」
「フフフ…あのワニ公が手に負えないのも分かる。
こりゃあとんだじゃじゃ馬だ。フッフッフ！」
「何がそんなに面白いの？
それより何かリクエスト無いの？」
「リクエスト…そうだなぁ…」
ドフィは無邪気に笑って
ロブスターが食いたいって言った。
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金糸雀@Twitterよろ(プロフ) - もう更新しないんですか…？更新待ってます！！！ (2022年7月27日 16時) (
レス) @page33 id: 4b603c15d1 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃわん虫(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます！他作品を書き始め、更新が止まっておりました。少しずつ更新していきますね。 (2021年6月19日 21時) (レス) id: bd69284d78 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - めっちゃ好きです…。更新は止まってますが、続きが更新されるのを楽しみに待ってます。応援しています。 (2021年6月18日 21時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2021年4月1日 8時
