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とある島の、とある街。
路地を入って地下へと続く扉。
その先には一見さんお断り
そして会員制の小料理屋がある。
「合言葉は」
「開けゴマ。ゴマはゴマでも、ゴマフアザラシ」
ガチャ
「いらっしゃいませ。サー・クロコダイル様」
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「……ったく。相変わらず何なんだこの
馬鹿丸出しの合言葉は…」
「クスクス…。まぁ良いじゃないですか。
今宵も繁盛していますよ。小料理屋 凡は」
「チッ…大体なんでテメェがここで働いてるんだ。
ミス・ダブルフィンガー…」
「うふふ。Mr.1が声を掛けてくれたの。
行くアテが無いならどうだって」
「…あいつめ」
重い扉の先からはワイワイ、ガヤガヤと
賑やかな声が聞こえてくる。
「あ、クロちゃん！いらっしゃーい！」
カウンターの中でAが笑顔でこちらに手を振る。
かつてあっちの世界で見た光景が目の前にある。
「……テメェは出入り禁止だと言ったはずだ」
「フッフッフ…
合言葉はちゃんと言ったぜ？ワニ公。
俺はお客様だぜ？
それなりの対応をしてくれねぇとなぁ」
「なんだと…？」
「ちょっと！喧嘩はご法度！
クロちゃんこそ出入り禁止にするよ！！」
「あぁ？！俺はここのオーナーだぞ？！」
「店主は私です！」
「フッフッフ！！相変わらず気が強いな、女将は！」
Aは以前に比べてすっかり
肝が据わった女将となっていた。
確かに昔から物怖じしない性格だった。
そのあっけらかんとした性格と
美味いメシと、酒を目当てに海賊達は集まり
噂が噂を呼び、凡はいつも繁盛していた。
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金糸雀@Twitterよろ(プロフ) - もう更新しないんですか…？更新待ってます！！！ (2022年7月27日 16時) (
レス) @page33 id: 4b603c15d1 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃわん虫(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます！他作品を書き始め、更新が止まっておりました。少しずつ更新していきますね。 (2021年6月19日 21時) (レス) id: bd69284d78 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - めっちゃ好きです…。更新は止まってますが、続きが更新されるのを楽しみに待ってます。応援しています。 (2021年6月18日 21時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2021年4月1日 8時
