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「イメージしてた海賊とはちょっと違ったなぁ…」
何かもっとこう、肩に猿を乗せてたりとか
ウェスタンな感じのドレス着てたりとか？
腰に銃をつけてさ。
随分と今どきっぽい感じなんだなぁ。
「お嬢さん！どうだい？！
今日仕入れたエレファントホンマグロだよ！」
「え？エレファント…？」
ぼんやりと先程のナミとロビンの事を考えていたら
魚屋の店主に声を掛けられた。
店先には見たこともない魚が横たわっている。
「わぁ、凄い！こんなお魚初めて見た」
「おぉ、こりゃ良いマグロだ！」
ずいっと私の横から顔を出したのは金髪の男性。
目を輝かせて魚を見ている。
「あ…、悪い。お嬢さんが先に声を掛けられてたのに。
横取りする気はねぇんだ。つい…」
「え、あ、ううん。良いの！
初めて見たお魚だったから見惚れていただけで…」
「俺は…君に、見惚れている…！！」
「は？！」
紳士的な男性、の印象は一変し
目をハート型にして息を荒げている。
その様子に私は思わず目を丸くした。
「で、どっちが買うんだい？！」
満面の笑みで店主が言った。
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「へぇ！料理人なんだ！凄い。
こんな大きなお魚丸ごと、自分でおろすのね？」
「あぁ、まぁね。うちのクルーは大食いばかりで
食費がかかって仕方ない…」
結局、エレファントホンマグロは丸ごと彼が買い取った。
そのまま何となく、立ち話をしていた。
彼の名前は"サンジ"といい
船で料理をふるっているんだとか
「でも美味しいって言ってもらえると、嬉しいよね。
頑張って作って良かったなぁって思うもん」
「君も、料理が好きなのか？」
「……小さいけど、お店をやっていたの。
そんなに手の込んでない家庭料理だけど」
「へぇ、そうか！」
「最近は全然料理してないから…腕がなまっちゃうな」
クロちゃんは私の料理を食べたいって思わないのかな？
そう思う私って、自惚れてる？
今は専属の料理人がいるから
何もせずゆっくりしていれば良い、と言われる。
自分が作ったものを大好きな人が
美味しそうに食べてくれるその様を
眺めているのが好きだった。
「全部…自己満足だったのかな…？」
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金糸雀@Twitterよろ(プロフ) - もう更新しないんですか…？更新待ってます！！！ (2022年7月27日 16時) (
レス) @page33 id: 4b603c15d1 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃわん虫(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます！他作品を書き始め、更新が止まっておりました。少しずつ更新していきますね。 (2021年6月19日 21時) (レス) id: bd69284d78 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - めっちゃ好きです…。更新は止まってますが、続きが更新されるのを楽しみに待ってます。応援しています。 (2021年6月18日 21時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2021年4月1日 8時
