＊ふりーずふろーずん1-3【テニプリ×エヴァ】 ページ7
ああ、早くこの状況から脱したい…。
元に戻って、マネ業したいよ…
先輩とファミレス行って、駄弁りたい…。
「っ君達、こんな場所で何をしているッ?!!!!」
車が急ブレ‐キを踏む音と、何だか聞き憶えのある声―
「え…と、その…逃げ遅れてしまいまして…！」
『…！』
先輩ナイス！今のでちょっとは疑われずに済むんじゃないかな
「逃げ遅れてって…そっちは避難区域とは全く逆の方向だぞ?!」
物凄い剣幕に圧倒されそうになる…
こ、こええ…
『すっすみませんっ…！でしっ…た…！』
あたしの声まで裏返っちゃって…。トホホなんて情けない…
「いや、君達が無事ならいいんだ」
ヘルメットしてるから、未だに顔は判らず…
けど、あのロングヘア‐…どっかで見たことあるような…
それに、そもそもこの世界観って…！
気付いた瞬間、一気にさあっと血の気が引いた…。
そんな…まさかね…。
「にしても、よく此所まで逃げ仰せたな…。恐れ入るよ」
「たまたま運良く逃げられたってだけです…。あと一足遅かったらどうなっていたか…」
『ほんとに、もう…』
先輩、泣きそうな表情してる…！
あたし、やっぱ足しか引っ張ってないや
先輩にそんな顔されたら、あたしまで泣いちゃいそうだよ…。
ごめんね先輩っ…！あたし、なんにも出来なくて…！
そう思った瞬間、右手から伝わる温かなぬくもり…。手を、握って下さったんだ…。
「翼…、大丈夫だから、心配しないで」
『っは…い…』
消え入りそうな、先輩の姿…。
あなたは、どうしてそんなに優しいんですか？
あたしって…ほんっとに駄目なヤツ…！
自己嫌悪に陥るよ…
こんな大事な時に、なんにも出来ないなんて…！
＊ふりーずふろーずん1-4【テニプリ×エヴァ】→←＊ふりーずふろーずん1-2【テニプリ×エヴァ】
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2014年8月22日 23時
