【気紛れ】季節外れのおれんじふろーと(えんど)【短編】 (ページ5)

今日:18 hit、昨日:3 hit、合計:4,367 hit

＊ふりーずふろーずん1-1【テニプリ×エヴァ】ページ5

…気付けば、知らない場所に振り落とされていて…。

ドコだ此所

『ねえ先輩』

「どうしたの？翼ちゃん」

『ドコだろうね此所…』

「さあ…」

『どうでもいいけど暑っちいねココ』

「うん…もうめっきり秋だと思ってたんだけどなァ…。たしかに、暑いね」

『ココ…東京？』

「さあ…。ドコなんだろう」

『これからっどうする？』

「とりあえず…翼、歩こうか」

『そう…、だねぇ』

『やたら蒸し暑い…。煙たいし、埃っぽい！』

「げほっ、けっほっ…」

『ほんと煙たい！あっあたし水持ってる、先輩、飲む？』

「ありがと。もらってい？」

『うん。ほい』

「んぐっ…ぷはっ、おいし！」

『そいつは良かった！』

「いっっくら歩けども歩けども…」

『人っ子一人見付からず…。なんかやばい雰囲気がぷんぷん漂っておりますなあ！』

「その程度で済んだらいいんだけど…。「あれ」は「やばい」じゃ済まないよなァ…、どう考えたって」

『「あれ」…とは？』

「空を見てごらん？」

『な…！んなアホなッ!!
そんなことってぇ…！
あ…これってもしや、夢…？』

「…。だったらどんなに良かったか！
走るよ、翼ッ！」

『はっ…はい！』

…だって、あれって…
おびただしい数の、戦闘機―！

真っ青な真夏の空に、なんて不釣り合いなゴツイ体躯…。