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＊薄幸を背負いし君に福あれと3【渚カヲル】 ページ11
「翼が？…何故？」
『渚カヲルが、泣きそうなカオしてるからだよ』
「え、僕が…？」
『そうだよ。他に誰がいんの？』
「ぜんぜん気付かなかった…」
『自覚がある方がおかしいよ。その方が、自然だよ』
「そうかな？」
『そうだよ』
「なんだか、なあ…。
翼って、おかしな人だね？」
『誰がおかしな人だよ！バカにしたな?!今の発言っ一体どういうつもりで言ったの！』
「翼とこうして話していると、なんだか落ち着くよ。なんでも話せちゃうみたいだ」
『そりゃ…どうも』
「あれ？顔、赤いよ？」
『うっ…?!うるさいなっ…！なんでもないから…ほっほっといてくれよ！』
「そうかい？なんともないなら、いいけど…」
『なんちゅう無自覚…！まさかここまでして気付かれないなんて…！』
「？どうしたの？」
『なんでもないと！言っとろうがっ…！』
＊薄幸を背負いし君に福あれと4【渚カヲル】→←＊薄幸を背負いし君に福あれと2【渚カヲル】
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作成日時：2014年8月22日 23時
