水のストライカーとイナズマジャパンとの絆！５ (ページ32)

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第118話．好きになってくれて、ありがとうページ32

こいつは、私のどこがいいというのだろう
全くわからなかった

凉野「やはり強いな、君たちは」

A「うん、強いよ円堂たちは」

さっきから作り笑いで、
なにか我慢してる

さっきの吹雪と一緒じゃないか

凉野「もう一度言うが…私は君が好きだ」

A「!?…」

突飛な発言に少々驚く私

A「そ、それは…私たちが勝ったからその答えも…」

凉野「だが、それはあくまで君を韓国代表の一員としてもらう挑戦であって、告白とは関係ないだろ?」

A「え、ええ!?」

完全にハメられたぁあ!!
しまった…どう答えれば…

しかし、凉野から「クスっ」と笑い声が聞こえた

凉野「冗談だよ冗談(笑)」

A「なっ…!」

凉野「はは、本当に面白いな」

なんか、遊ばれてない?
なんだかいい気分にはなれなかった

さっき、ちょっと心配して損した気がする…

凉野は「ごめんごめん」と軽く謝った
そして、急に真剣な表情になる

凉野「まぁ、頑張ってくれ」

A「あ、あぁ。お前らの分まで勝ってくるよ」

凉野「いや、そういう意味ではなくて…」

A「え? じゃあどういう…」

凉野「あいつだ」

そう言って凉野が見た方向はーー

A「な!? ち、違うからな!! 別にあいつのことは…」

凉野「おいおい、私は何も言ってないぞ?」

A「お前なぁ!///」

顔が熱くなっていくのがわかる
今の私の顔はきっと赤い…

だから、自然と下を見てしまった

凉野「本当に、あいつのことが好きなんだな…」

A「だ、だから///」

凉野「あーぁ。敵わないよ」

何故か納得する凉野
また、寂しそうな顔をした

私が、告白を断ったから?
試合で負けたから?

どちらにしろ、放っておけなかったから、とっさにーー

A「なぁ、凉野」

凉野「？」

A「私のこと、好きになってくれて…ありがとっ!」

凉野「!!?…」

驚いたような、嬉しそうな、照れてそうな、
色々混ざった表情で、頬を少し染めていた

そして、私に背を向ける

A「す、涼野…?」

名前を呼んでも、振り向く様子はない

なんか…マズイこと言った?

涼野「そろそろ、私は行くよ…」

A「え…」

涼野「じゃあな」

あっけなく終わってしまった
どうしよう…怒らせちゃったかな…

涼野はせっせと、韓国ベンチに戻っていった

涼野「そういうとこが、好きなんだよ…///」